nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

思い出のインターシティ(ドイツ鉄道)

2015-09-06 21:45:00 | ドイツ
ある新聞の依頼により、10月から夕刊の連載記事を担当することになりました。平日は月曜から金曜まで毎日、年末まで3カ月続きます。全部で60回近くになりますので、内容も多岐にわたります。もっとも、鉄道に関してのエッセイというかコラムです。

実用情報ではなく、思いつくままある程度自由に書いてよいということなので、ヨーロッパの鉄道についても書く予定です。すでに10月分は3週分ほど脱稿し、第4週目はヨーロッパの思い出話にしました。最近は、すっかりヨーロッパにご無沙汰ですが、まずはドイツの列車について書いてみました。毎回、写真を1枚添えることになっているので、古い写真、それもネガプリントを引っ張り出して、思い出に耽りながらの作業です。さて、どの1枚にしようかな?というわけで、ちょっと並べてみたのが、以下の写真です。

最初のは、南ドイツの温泉地バーデンバーデンの駅で撮ったもの。もう20年も前になってしまいました。この頃は、ドイツならどこへ行っても、この卵型の103型電気機関車がインターシティの先頭に立っていました。またか、という感じで何気なく撮った1枚でした。


2枚目は、バイエルン州南部のリゾート地ガルミッシュ・パルテンキルヒェン駅で撮ったもの。このあたりから長躯ベルリンを目指していたインターシティです。機関車は111型。ややローカルな路線なので、103型は使われていなかったと思います。


3枚目は、風変わりなヴィスバーデン・シティという列車。温泉地ヴィスバーデンは、インターシティの路線網から外れてしまっていたので、最寄りのインターシティ停車駅マインツまで、リレー号みたいな形で運転されていた別格のようなインターシティでした。近郊型客車を改造したような車両が3両ほどつながっていました。マインツからの特急券を持っていれば乗車できるという条件付きなので、ほぼガラガラでした。


そして最後は、非電化区間のインターシティ。ディーゼル機関車重連というのは、北海道を走った寝台特急みたいですね。南ドイツのケンプテン駅に到着した「ネーベルホルン号」。ウルムからは電化区間に入り、牽引機も電気機関車に代わりました。

ひとくちにインターシティといっても、結構ヴァリエーションがありましたね。20世紀終わりの話で、今や白いICEの全盛時代。時代は確実に変わってしまいました。