今夜、第29回日本アカデミー賞の発表が行なわれ、「ALWAYS 三丁目の夕日」が13部門のうち12部門を制した。私は作品賞を含め、半分くらい取るだろうと思っていたのでちょっと取りすぎの感がないでもない。この映画がこれだけ多くの支持を集めたのは、昭和30年代前半、ごく普通に見られた庶民生活を描きながら、日本人が忘れてきたものを思い出させたからだと思う。
昭和39年の東京オリンピックを最後に30年代が終わるが、今にして思えばあれが日本人の精神性に大きなターニングポイントをもたらしたのだろう。オリンピックも成功裏に終わろうとしていた某日、私は代々木の水泳会場にいたが、日本の水泳チームは散々な成績だったにもかかわらず、まわりの日本人はみな達成感に満ちた表情をし、外国人たちはそれを祝福するかのような雰囲気があったことを今でもはっきりと思い出す。
それはさておき、唯一、「北の零年」で最優秀主演女優賞を獲得した吉永小百合さんには心から敬意を表したい。
昭和39年の東京オリンピックを最後に30年代が終わるが、今にして思えばあれが日本人の精神性に大きなターニングポイントをもたらしたのだろう。オリンピックも成功裏に終わろうとしていた某日、私は代々木の水泳会場にいたが、日本の水泳チームは散々な成績だったにもかかわらず、まわりの日本人はみな達成感に満ちた表情をし、外国人たちはそれを祝福するかのような雰囲気があったことを今でもはっきりと思い出す。
それはさておき、唯一、「北の零年」で最優秀主演女優賞を獲得した吉永小百合さんには心から敬意を表したい。