マーチン・スコセッシ監督の映画「沈黙」(遠藤周作原作)が来月公開される。僕が、スコセッシ監督が「沈黙」の映画化に取り組むという記事を初めて目にしたのはたしか10年ほど前。さらにそれから3年ほど経った頃、いよいよクランクインが近い、キャスティングも始まったというニュースが流れた。ベニチオ・デル・トロやダニエル・デイ=ルイスらの名前が上がったりした。しかし、その後これと言った話は伝わらなくなっていたが、IMDb(Internet Movie Database)には2013年公開としてリストアップされたりもした。いろいろトラブルもあったらしいが、10年前に初めて知った時点で、スコセッシ監督は構想10年とか言っていたから、構想して実現するまでに20年以上かかったことになる。やっぱり映画というのは大事業だ。
さて、映画を観る前にこの物語の時代背景を整理しておくと
1623年(元和9年) 徳川家光、江戸幕府第3代将軍就任
1624年(寛永元年) スペイン船の来航禁止
1629年(寛永6年) 女舞・女歌舞伎の禁止
1637年(寛永14年) 島原の乱
1639年(寛永16年) 紅毛子女追放令により14歳のお春がバタビアに追放される
そして、この「沈黙」の物語は島原の乱から数年後という設定である。
さて、映画を観る前にこの物語の時代背景を整理しておくと
1623年(元和9年) 徳川家光、江戸幕府第3代将軍就任
1624年(寛永元年) スペイン船の来航禁止
1629年(寛永6年) 女舞・女歌舞伎の禁止
1637年(寛永14年) 島原の乱
1639年(寛永16年) 紅毛子女追放令により14歳のお春がバタビアに追放される
そして、この「沈黙」の物語は島原の乱から数年後という設定である。
▼精霊船に蛍を乗せて異国のお春(じゃがたらお春)に届けたいと唄う「流れ灯」