しばらくやっていなかった古い動画への字幕付けを再開しようと思い、今日は2012年10月にアップした佐賀県民謡「万歳くずし」に字幕を付けた。この唄はいわゆる祝い唄で、歌詞の中に
「目出度目出度の 若松様よ 枝も栄えて 葉も茂る」
というフレーズがある。日本民謡の祝い唄の多くに含まれるおなじみのフレーズだ。なぜ各地方の多くの民謡で同じフレーズが唄われるかといういうと、もとになったのが「伊勢音頭」だったからである。江戸時代、数次にわたる「お伊勢参り(お蔭参り)ブーム」があり、江戸後期の天保元年(1830)には、日本の総人口3200万人のうち400万人以上が伊勢を目指したという。「伊勢音頭」は「荷物にならない伊勢土産」ともいわれ、日本全国に伝播し、祝い歌・祭り歌・踊り歌・座興歌・宴席歌・労作歌などとして様々な形に変化しながら唄い継がれた。山形県の「花笠音頭」ではそのまま「目出度目出度の」だし、博多祇園山笠では「祝いめでたの」となり、また「嬉しめでたの」と唄う地方もあり、少しづつ変化して唄われている。
「若松様よ」っていったいダレ?というのもよく話題になる。北九州の若松?それとも福島県の会津若松?はたまた神社やお寺の名前?などといろんな推測がされるが、「若松」というのは「松の若木」のこと。正月の門松や松飾りに使われる縁起物である。
熊本城本丸御殿には「若松之間」という藩主が座した格式の高い広間がある。障壁画には縁起の良い若松と滝が描かれている。
熊本城本丸御殿・若松之間
※「万歳くずし」というのは言祝ぎの唄を俗謡風にアレンジしたという意味。
「目出度目出度の 若松様よ 枝も栄えて 葉も茂る」
というフレーズがある。日本民謡の祝い唄の多くに含まれるおなじみのフレーズだ。なぜ各地方の多くの民謡で同じフレーズが唄われるかといういうと、もとになったのが「伊勢音頭」だったからである。江戸時代、数次にわたる「お伊勢参り(お蔭参り)ブーム」があり、江戸後期の天保元年(1830)には、日本の総人口3200万人のうち400万人以上が伊勢を目指したという。「伊勢音頭」は「荷物にならない伊勢土産」ともいわれ、日本全国に伝播し、祝い歌・祭り歌・踊り歌・座興歌・宴席歌・労作歌などとして様々な形に変化しながら唄い継がれた。山形県の「花笠音頭」ではそのまま「目出度目出度の」だし、博多祇園山笠では「祝いめでたの」となり、また「嬉しめでたの」と唄う地方もあり、少しづつ変化して唄われている。
「若松様よ」っていったいダレ?というのもよく話題になる。北九州の若松?それとも福島県の会津若松?はたまた神社やお寺の名前?などといろんな推測がされるが、「若松」というのは「松の若木」のこと。正月の門松や松飾りに使われる縁起物である。
熊本城本丸御殿には「若松之間」という藩主が座した格式の高い広間がある。障壁画には縁起の良い若松と滝が描かれている。
熊本城本丸御殿・若松之間
※「万歳くずし」というのは言祝ぎの唄を俗謡風にアレンジしたという意味。