今から10年前(2012年)の出来事を調べていたら、12月に小沢昭一さんが亡くなっていた。没後もう10年にもなるのかと… 小沢さんは俳優、ラジオパーソナリティ、俳人、エッセイスト、芸能研究者等々、多彩な才能を発揮した方である。俳優として数多くの作品に出演しておられるが、ざっと数えただけで10本以上の出演作を見ていた。中でも最も印象深いのは、川島雄三監督の傑作時代劇コメディ「幕末太陽伝」である。落語「品川心中」を取り込んだエピソードで、落ち目の女郎お染から心中の道連れにされる、少々とんまな貸本屋の金蔵が小沢さんの役。女郎お染を演じた名女優・左幸子さんとのコミカルなやりとりが可笑しい。
また、小沢さんのもう一つ忘れられないのが、1973年から2012年まで、約40年間続いたラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」である。パーソナリティとして軽妙洒脱な話術を駆使、週ごとのテーマで楽しませてくれた。番組では造詣が深い大衆芸能の中から都々逸や俗謡などを披露することもあり、その一つが下の「品川甚句」。彼が出演した「幕末太陽伝」の舞台となった品川宿で幕末から唄われているという俗謡である。この唄を聞いていると「幕末太陽伝」の一場面を髣髴とするものがある。
また、小沢さんのもう一つ忘れられないのが、1973年から2012年まで、約40年間続いたラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」である。パーソナリティとして軽妙洒脱な話術を駆使、週ごとのテーマで楽しませてくれた。番組では造詣が深い大衆芸能の中から都々逸や俗謡などを披露することもあり、その一つが下の「品川甚句」。彼が出演した「幕末太陽伝」の舞台となった品川宿で幕末から唄われているという俗謡である。この唄を聞いていると「幕末太陽伝」の一場面を髣髴とするものがある。
ウイキペディアを見ると私の長兄のひとつ下でした。
なんだか、す~っと惹きつけられていく魅力を感じたものです。
念のためYouTubeをひとつ開いてみますと懐かしさもありますが、口演が小沢昭一氏で、お囃子、山本直純氏、筋書き(脚本)には津瀬宏(番組開始当初のメインライター)、木谷恭介(過去)、 宮腰太郎(1979年 - 2009年1月)、大倉徹也、水根重光、林あさひ、山本喜浩]、石川雄一郎、神津友好、妹尾匡夫、三田完と彼の口から出まかせの毒舌ではないことを知りました。
ラジオもこのようにして創られていたのかと感心するところです。
現在はというと、テレビもラジオも出たとこ勝負のしゃべくりで人気が出たり批判されたり、製作費がかからないだろう?なんて思いますね。
現在も「せがれについて考える」というYouTubeを流しておりますが、これぞ「芸」だと妙に納得したものです。
有難うございました。
一つ一つの話は憶えていませんが、YouTubeで見てみると、あゝこんな話があったなぁと懐かしいですね。
脚本は宮腰太郎さんの名前が一番印象強いですが、やっぱり優秀なスタッフが支えていたんですね。
以前、貴兄も紹介されたかと思いますが、10数年前の前田武彦さんと大橋巨泉さんと三人での対談動画が面白いですね。最近のテレビを批判するくだりが「そのとおり!」と手を叩きたくなります。
ご長兄様は昭和3年のお生まれですか。戦前・戦後を知っている人の話は面白いですね。だんだん少なくなって寂しい限りです。
芸人を愛していた方です。
少し話題が逸れますが、川島雄三監督は好きな監督です。
傑作といわれる「幕末太陽傳」をはじめ、テンポの良い映画を作っていたので早世が惜しまれます。
実は数か月前、彼の映画をレンタルビデオで続けて観ていたのです。
「小沢正一的こころ」はそんなに真剣に聞いていたわけではありませんが、なぜか耳に残っていますね(^^♪
川島雄三監督の映画ご覧になっていたんですね。
山中 貞雄、相米慎二、森田芳光など早世した監督に優秀な方が多いのはなぜでしょうね。