今日は別の記事を予定していたがこの話題。
証券取引法違反罪に問われたライブドア前社長、堀江貴文被告に懲役2年6ヶ月(執行猶予なし)の実刑判決が下った。堀江被告は東京高裁に控訴したので判決が確定したわけではないが、東京高裁・最高裁判所での判決も刑期が多少変わる可能性があるものの無罪判決の可能性は限りなく低そうだ。
刑期の長短は別にしても有罪判決を僕は予期していたのでそれほど驚きの判決ではない。ライブドア事件の裁判を傍聴していた方の話を聞くと、裁判の場では堀江被告が「ライブドア社内でいかに自分は無力であったか」という事を延々と話しているだけだったらしい。堀江被告の主張どおり社内では無力だったという話が本当で、無罪判決が万が一出たにしても、会社の社長(創業者)にあるまじき行為で、人間として大きく株を下げた印象がある。日本という国は、どうしてこうも責任者が責任を全く取らない無責任社会なのでしょうか。
僕が堀江貴文という人物を知ったのは、世間の方とほぼ同じでプロ野球の近鉄球団が消滅の危機にあるときだった。そのときはプロ野球の問題も絡んでいたので、何となく好印象を持っていたが、現在は全くよい印象は持っていない。
堀江氏に関してはテレビに出始めて時の人になってから、テレビ画面にひっきりなしに出ていたので嫌でも顔を見る機会があったが、ニッポン放送株をめぐるフジテレビとの争い、衆議院選挙に出馬と時が経つにつれ、顔つきがどんどんと悪くなっていったので当時気になっていたが、証券取引法違反で起訴されてしまった。衆議院選挙の最中に、知り合いの方と堀江氏についての話題になり、この人は、落ち目の 旬を過ぎたタレントが本業とは関係ないスキャンダルでお茶を濁すのと同じで、話題がなくなった時点で行き詰るという結論になった事を覚えている。
堀江氏は僕とほぼ同年代で、30代前半の若さで時代の寵児になったある意味凄い人物だが、僕は彼の生き方は別にうらやましいとは思わない。僕の不勉強かもしれないが、彼が築いたライブドアという会社が何を収益源にしていた会社なのかわからないし、何をしているかわからない会社に投資する気は全くなかったので1円も投資した事はない。僕は彼の人間性に疑問を持っているので、再起後の彼のビジネスにも1円も投資する事は恐らくないだろう。 (文中 敬称略)