NYタイム

筆者が興味・関心のある事や趣味に関して語るブログです。〔不定期更新〕

後半戦の展望

2007-07-23 23:59:51 | プロ野球

 明日から再開するプロ野球セリーグの後半戦の展望(予想?)を書きます。

 (1)中日ドラゴンズ

 僕が開幕時から指摘していた先発投手陣に不安・アレックスの穴が埋まらないといった点は残念ながらほぼ的中してしまいました。さらに、故障者が相次ぎ開幕時から絶好調という状態が一度もありませんでした。その中での貯金10+首位ターンというのは、個人的には上出来だと思います。前半戦のMVPは数字的にはタイロン・ウッズですが、個人的には森野にあげたいと思います。僕が思うドラゴンズの後半戦のポイントは以下の通りです。

 ①先発投手陣の整備・・・毎年夏場に失速するエース川上・山本昌の復活など課題はあるものの、川上・中田・朝倉・(小笠原・山本昌・中里・吉見・山井・・・カッコ内の選手は調子次第では入れ替えもあり)とそれなりに頭数が揃っているので、プレーオフ進出+リーグ優勝はそれほど問題はないと思う。

 ただ、プレーオフ・日本シリーズを勝ち抜くには、試合をつくる投球ができる可能性があるピッチャーが(最低3人は必要だが、現状では1.5人)足りないので、その辺りが課題でしょう。

 ②後半戦のターゲットは?・・・落合監督になってから、2004年は巨人・2005年・2006年は阪神という優勝争いの最大のライバルに対し、シーズン途中からエース格の投手を徹底的にぶつけてきたが、今年はまだそういったものが見られない。今年はターゲットにすべきチームがないかもしれません。

 ③野手・・・守備も含め約1名問題外の選手がいますが、ここで論ずるのは時間の無駄なので省略します。野手に関しては、故障持ちが多いものの先発投手陣に比べるとそれほど心配材料はありません。

 唯一の問題は、福留が一昨年までの福留に戻ってしまった(打者としての存在感がない)事です。福留の場合、走・攻・守 3拍子揃った選手ですが、今年は打撃での勝負強さという面が少し足りないように感じます。福留の復調が今後を優位に戦うために必要だと思うので、あえて書きました。

 ①~③まで、不安点を含めて色々と書きましたが、優勝ライン(?)は80勝前後を想定しています。前半、調子が出なかった野手陣・投手陣が揃えば、セリーグはトップ通過できるでしょう。また、現在のセリーグの6チームの中で、80勝が可能なのはドラゴンズだけと思っています。

 セリーグトップ通過確率 70%  プレーオフ進出確率 95% と予想します。

 (2)読売ジャイアンツ

 交流戦までは、首位を快調に走っていたジャイアンツも、最近は失速気味でドラゴンズに逆転され(ドラゴンズファンから見ると巨人が勝手に落ちてきたとも取れるが・・・)、1ゲーム差の2位。ただ、ここからの巻き返しは、多分厳しいと思う。一番の理由は、先発投手陣の中で、年間トータルで見ると貯金ができる投手がほとんどいないからである。

 今季の巨人は4月から先発投手陣が確変続きで、どこまで行くのかと思っていたが、7月に入ってようやく平準化(本来の先発投手陣の力に見合った数字)になりつつあるようです。これからは6連戦が続く中での、先発投手5人制はある意味賭けでしょう。打線の方も故障者が出始め、得点力が低下したのも大きいと思います。

 今年は失速の時期が遅くなった分、貯金8を残しているので、プレーオフ圏内には残れそうですが、リーグ1位となると優勝ライン(?)が76~77勝ぐらいに下がらないと厳しいと思います。ただ、プレーオフに残った場合は、ドラゴンズの強敵である事には変わりありません。

 セリーグトップ通過確率 20%  プレーオフ進出確率 80% と予想します。

 (3)横浜ベイスターズ

 得失点などの数字を単純に見ていると、貯金5の3位という位置が不思議に見えるが、取れる試合は確実に取っているという事だと思います。このチームの場合、2位の巨人のように出来過ぎ感もないし、4位の阪神のように目一杯感もないことから、後半戦も堅実な戦いはできると思います。不安点は、終盤にかけての強行日程でしょう。

 リーグ1位通過となると、貯金が確実に計算できる投手がいないだけに厳しいものがありますが、プレーオフ圏には残ると思います。

 大型連敗をせずに5割以上をキープすれば、プレーオフ進出は見えてくるはずです。そのためには、石井・佐伯・工藤・仁志といったベテランの活躍が必要になるでしょう。

 セリーグトップ通過確率 5%  プレーオフ進出確率 65% と予想します。

 (4)阪神タイガース

 前半の出遅れが大きく響き、追い上げてはいるものの借金3の4位と今季は流れに乗れていない気がします。今後も、先発投手陣と打線がカギになると思いますが、1試合平均3.27点(セリーグ6位、5位の広島で3.70)と他球団に比べても得点力が低すぎるといった点で、打撃陣が一番の問題でしょう。

 さらに気になるのは、JFK(現在は順番から言うとKJF?)を必要以上に使いすぎという事です。JFKも既に3年目、勤続疲労が絶対にあるはずです。

 先発投手陣・打線が整備されプレーオフ圏内まで上昇するか、JFKが潰れて失速するかある種の賭け状態になっている気がします。当然、5割ラインを超せばプレーオフに進出できるかもしれません。

 セリーグトップ通過確率 5%  プレーオフ進出確率 45% と予想します。

 (5)東京ヤクルトスワローズ

 開幕戦での逆転負けが尾を引いたのか、スタートから大きく出遅れ、得意の交流戦でも差を詰める事ができず借金9の5位。力的には上位チームともそれほど大差がある訳ではないが、プレーオフ圏内が5割以上ということを考えると大型連勝を2回以上決めないと、現在の位置取りでは厳しいような気がします。

 青木・ラミレス・グライシンガーと良い選手は多いので、後半戦も頑張ってもらいたいと思います。

 セリーグトップ通過確率 -%  プレーオフ進出確率 15% と予想します。

 (6)広島東洋カープ  

 交流戦までは好位置をつけていたものの、大失速で借金19の6位。箱根駅伝の5区で一気に後退するチームを見ているような感じだった。

 後半戦は6・7月前半のような状態ではないと思うが、この位置では上位進出はさすがに厳しいでしょう。来季以降につながる戦いぶりを見られれば良いと思います。

 セリーグトップ通過確率 -%  プレーオフ進出確率 -% と予想します。

 

 太字の数字はあくまでも僕の予想なので、評価が低めのチームのファンの方は気を悪くしないで下さい。

 パリーグの方は、日本ハムファイターズ・千葉ロッテマリーンズ・ソフトバンクホークス・西武ライオンズの4チームのうちの3チームがプレーオフに進出するでしょう。今年のパリーグはどこが日本シリーズに出てきても、セリーグよりも1ランクレベルが高いので、セリーグのチームは日本シリーズでは相当苦戦しそうです。     (文中 敬称略)