ハチドリのひとしずく/辻 信一監修/光文社刊/2005年
宮沢賢治の作品にでてくるハチドリ。そしてナスカの地上絵にでてくるハチドリ。
もうひとつ感銘した「ハチドリのひとしずく」も忘れることができない。
森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
はじめからあきらめていてはなにもはじまりません。最初の一歩を踏み出すことでしょうか。