地平線の旅人/文・パスカル・プテイ イラスト・クリストフ・アメリ 訳・小野江重久/プロトギャラクシー/1998年初版
地平線というと海と空の交わる線か、どこまでも広がる平原と空の交わる線を想像するが、ここでの地平線は、線。
小型の絵本で、表紙から本文、裏表紙まで、上から3分の一ほどのところに、線が描かれていて、その線がときには上下したり、音を響かせたり。
この地平線を旅するのは、たこ風の紙のような人間。
線を旅するので、太っていては安定感をかくようだ。
線上でさまざまな動きがあって楽しい。細長いストローで、水を飲む場面、海水に息を吹き込んで、あわをぶくぶくさせる遊びなどの発想にびっくりします。
旅しながらときどき妄想におちいったりと、語りかけるような文が特徴です。
何よりタイトルが素敵な絵本です。