どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おろかなフクロウとめんどり・・コスタリカ

2014年09月27日 | 昔話(北アメリカ)

   おろかなフクロウとめんどり/世界むかし話14 中南米 ふしぎなサンダル/福井恵樹・訳/ほるぷ出版/1979年初版    


 冒険心と好奇心がおうせいな、若いフクロウが養鶏場におりていくと、メンドリたちが「すてきな紳士がお月さまからおりてきたわ」とおおさわぎ。メンドリは盛大な宴会をひらき、フクロウをもてなす。
 この話を聞いた他のフクロウも、メンドリと友達になりたいと、そこにいくと、やはり盛大な宴会でもてなされます。
 
 面白くないのは、オンドリ。動物大王のところへ相談にいきます。

 メンドリたちは、暗いところで、フクロウがすてきに見えただけなのですが、動物大王は、いつもときを告げるオンドリが、夜明けをさとらせないように知恵をつける。
 
 一度は失敗しますが、二度目は動物大王のところで、明るいお日さまの光がさしこむまで、フクロウが歌い踊り、飲み食いしていて、明るい光のなかで、そのみにくさをしっかりさらされてわが身を恥じます。

 この話にでてくる動物大王というのは、サルより素早く動き、ライオンより勇敢で、すべての人間の知恵をあつめたぐらいの知識を持っている存在。
 にぎりこぶしと筋肉は鉄よりかたく、歯はワニの歯と同じくらいの長さ。おまけに水中も電光石火の速さで動くとあります。

 絵本にするとどうなるか興味がわきます。