おろかなフクロウとめんどり/世界むかし話14 中南米 ふしぎなサンダル/福井恵樹・訳/ほるぷ出版/1979年初版
冒険心と好奇心がおうせいな、若いフクロウが養鶏場におりていくと、メンドリたちが「すてきな紳士がお月さまからおりてきたわ」とおおさわぎ。メンドリは盛大な宴会をひらき、フクロウをもてなす。
この話を聞いた他のフクロウも、メンドリと友達になりたいと、そこにいくと、やはり盛大な宴会でもてなされます。
面白くないのは、オンドリ。動物大王のところへ相談にいきます。
メンドリたちは、暗いところで、フクロウがすてきに見えただけなのですが、動物大王は、いつもときを告げるオンドリが、夜明けをさとらせないように知恵をつける。
一度は失敗しますが、二度目は動物大王のところで、明るいお日さまの光がさしこむまで、フクロウが歌い踊り、飲み食いしていて、明るい光のなかで、そのみにくさをしっかりさらされてわが身を恥じます。
この話にでてくる動物大王というのは、サルより素早く動き、ライオンより勇敢で、すべての人間の知恵をあつめたぐらいの知識を持っている存在。
にぎりこぶしと筋肉は鉄よりかたく、歯はワニの歯と同じくらいの長さ。おまけに水中も電光石火の速さで動くとあります。
絵本にするとどうなるか興味がわきます。