うそつきのつき/内田麟太郎 作 荒井良二 絵/文溪堂/1996年初版
「このおじさんは わらいません」というのをうけて、ダジャレのオンパレード。
絵に細かな仕掛けがあって、それを発見するのも楽しい。
「ニワトリが 二わ トリをかっていても」
「ラクダが、たびは らくだ」という絵では、動く歩道にのっているラクダが。おまけにピラミッドは、車輪の上にのっています。
「ヤマアラシが やまあらしに ふきとばされてもいても」
このおじさんは、笑わないのですが、木につかまって横になっているこのおじさんを見て、山が笑っている場面もあります。
「カミキリが、かみきりに はさみをつかっていても」
やっぱり、おじさんは、笑いません。なぜか舞台の上で、カミキリが照明をあびて、クワガタの絵を切り取っています。
客席からは、「ウマイ」「ステキ」の声が。
じつは、このおじさんの正体は?(表紙をみるとわかりますが・・・・)
大人は、無条件に楽しめますが、子どもがダジャレに反応できるか心配なところもあります。