どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ざぼんじいさんのかきのき

2014年10月02日 | 絵本(日本)
ざぼんじいさんのかきのき  

    ざぼんじいさんのかきのき/すとうあさえ・文 織茂恭子・絵/岩崎書店/2000年初版

 

 桃栗三年柿八年というのは確かなようで、種から植えた8年目のわが家の柿の木、今年初めて実がなりました。
 しかし残念なことに、20個以上あった実が途中ですべて落下。

 ところでこの絵本では、柿はたわわになっています。

 ほしそうな顔をしている子どもたちを目の前にして、ひとりでは食べきれないほど実っていても、みせびらかして食べるだけのざぼんじいさん。

 意地悪おじいさん風のざぼんじいさん
 そしてなんとも軽妙なまあばさん
 まあばさんは、なんでも楽しんでしまう人

 ざぼんじいさんのところへ、引っ越しのあいさつにいったまあばさんは、おじいさんから柿のへたをもらいます
 ありがたくへたをもらったおばあさん。へたで独楽を作って子どもたちと遊びます
 子どもたちがへたをもらいにきては大変と、おじいさんは柿を全部とってしまいます

 まあおばさん、今度は、柿の葉をもちかえって、はっぱあそび
 葉っぱをもらいにきたら大変と、おじいさんは葉っぱを全部落としてしまいます

 そして、やってきた子どもとまあばさんに、葉っぱを落としたときに折れた枝をあげます
 まあばあさん、今度は?

 まあばさん、実は、おじいさんのすることを見破っていたのかも
 
 最後はみんなで仲よくおいしい柿をたべる場面に、おじいさんの笑顔。

 なんともいえない二人の名前です。