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そらを あるく しろい ぞう/唯野元弘・文 ひだか のり子・絵/鈴木出版/2013年初版
もとは、インドの説話集「ジャータカ」にあるといいますから、大分古いものです。
切り絵があざやかで、昔話が楽しめます。
しろくて、おおきくて、立派なぞうをもっていた王さまですが、いつも褒められるのはぞうばかり。王さまはぞうが憎く、ぞうつかいと高い山の険しい崖の上で、三本足、二本足、一本足でたたせ、しまいには、空中にうかせてみよと無理難題。
ぞうとぞうつかいは、そのまま空をあるき、別の国で幸せに暮らすことに。
嫉妬心を捨てて、それぞれを認め合うことをすすめていますが、凡人には難しいところです。
幸せがするりと逃げていかないために必要なことを考えさせてくれます。