「白雪姫」の最後、継母が赤く熱せられた鉄製の靴をはかされ、死ぬまで踊り続けた場面には、魔女裁判の影響があるという。
15世紀前半から18世紀後半まで処刑された魔女は約4万人という(何十万というのは、間違いのようだ)。
魔女は、子どもを煮て食べる、乱交のほか、人間や動物に病気をもたらし、穀物を盗み取る呪術を行い、空中飛行する存在とされていたようだ。
魔女は昔話に欠かせない恐ろしい存在としてでてきても、具体的なものはでてこないので、魔女裁判の魔女とされたものと同じ認識でいいのかはよくわからない。
もっとも、世界各地の昔話を読んでいると、魔女がでてくるのは、ヨーロッパのものが中心なので、やはり裁判の影響か?
悪さはほほえましく、ときには主人公を助けてくれる存在として登場するのをみると、もしかすると、昔話の伝承者は、まやかしの魔女裁判のインチキを見ぬいていた者だったかもしれない。