どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

イソップ物語 オオカミの話キツネの話 イソップ物語

2015年10月19日 | 絵本(昔話・外国)


    イソップ物語 オオカミの話キツネの話 イソップ物語/ピッロ・クニベルテイ・絵 テイツイアーナ・編 市口 桂子・訳/ワールドライブラリー/2015年初版

 下手な人生訓より、イソップに真実があるといいます。
 どれもこれも機智にとんでいます。

 ・なにかやってみるときは、あとさき考えて
 ・よく考えずに、大きな仕事をひきうけると、失敗どころか、もっとひどいめにあう。
 ・自分よりも、ずっと大きな相手とはりあおうとすると、なにもかも だいなしにしてしまうことがある。
 ・正しいおきてを つくった者が、それをまもるとはかぎらない。
 ・悪い人が やさしいふりをしてみても、だれにも 信じてもらえない。
 ・悪いことをした人は、そのあと どんなにほんとうのことを話してもなかなか信じてもらえない。
 ・悪い人は、うまいことをいって だまそうとするけれど、かしこい者は だまされない。

 うまいことをいって騙そうとするのはだれでしょうか。だまされないよう賢くなりたいですね・・。


 腹ペコでつかれはてたオオカミと犬の会話。

 イヌ:家の中でおいしいごはんが、食べられるよ。
 オオカミ:庭より外には でられるの
 イヌ:残念だけど でられないよ
 オオカミ:そんなくらし、ぼくにはできない。たとえ国をくれるといっても、自由のまんまが いいよ!

 あらためて自由であることの意味を考えさせてくれます。

 動物がでてきますが、人間におきかえてもちっとも不思議ではありません。