どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

猫の結婚式

2015年10月21日 | 安房直子

   猫の結婚式/安房直子コレクション4 まよいこんだ異界の話/安房直子/偕成社/2004年


 宿なし猫のギンからとどいた一枚の結婚式招待状。

 結婚式にいくと、花嫁は、なんと”ぼく”が毎朝ブラシをかけてやっていて、毛並みが輝いて、まるで白いビロードのように見える白猫のチイ子でした。

 いつどこでこうなったやら。

 あわてるぼくに、ギンはいいます。

 北の海のほとりに猫の町があって、そこではたくさんの猫が自分で網をこしらえ、魚をとって暮らしています。人間のおこぼれなんかもらわず、自分の力で暮らしています。そこにうつり住みます。

 猫だって自由がほしいのです。

 決意?した猫をとめることは難しそうです。

 猫が自由を選択したら、いさぎよく送り出したいものです。

 結婚式で、はなよめチイ子が料理を食べるシーン。
 「ほろほろ」と貝のピラフなんかを食べていました、とあるのですが、ほろほろというのはどんな感じでしょうか。