ねずみくんのチョッキ/作・なかえよしを 絵・上野紀子/ポプラ社/1974年初版
1974年の出版以来、ロングセラーという絵本。
お母さんがあんでくれた赤いチョッキをきたねずみくん。
「ちょっときせてよ」とアヒルがやってきます。
次にはさるがやってきて「ちょっときせてよ」
ペンギン、ライオン、うま、ぞうがつぎつぎにチョッキをきます。チョッキは伸縮性が抜群だったのでしょう。どんどんのびていきます。
シンプルなストーリーで、モノクロのなかに、チョッキの赤が印象的です。
はじめは、表紙にあるように、ねずみくんの絵が下に小さく小さくあり、つぎつぎにやってくる動物がだんだん大きく描かれています。
最後にのびたチョッキが、ぞうの鼻でブランコになり、ねずみくんが楽しんでいるようすに、ほっとします。