・くそとみその話(山梨県/いまに語りつぐ日本民話集5/監修:野村純一・松谷みよ子/作品社/2002年)
でかけたついでに味噌を買ってかえる途中、野糞をした市兵衛が、このままおいては惜しいと、蕗の葉っぱに包んで家に帰り、味噌で「ほうとう」でもつくるように女房にいう。
「珍しく気がきいたこと」と、女房が包みを開けると鼻持ちならないくささ。
糞だめに投げ込んだ方が味噌だったというおち。昔話、落語、小話には共通部分も多い。
昔は排せつ物も貴重な肥料の時代。
小話のような昔話でおちが 楽しめます。ただ、子どもには説明が必要でしょうか。
「くそみそ一緒」というと、価値あるもの、ないものを一緒にするという慣用句。