どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

いたずらのすきなけんちくか

2020年08月15日 | 絵本(日本)

   いたずらのすきなけんちくか/原作・安藤忠雄 絵・はたこうしろう/小学館/2020年

 

 新しく出来た図書館『こども本の森 中之島』に来た小学生の兄と妹が図書館の探検です。

 高い壁一面に子どもの本がぎっしり。

 秘密の匂いがする空間に入ると、天井のまあるい穴から 光がさしこんでいます。

 建築家のおじさんが館内を案内してくれました。

 おじさんは建物にいたずらを しこむといいます。

 外観にピーナツみたいなあなぼこがあり、よるとやみに うかびあがるオペラホール

 宇宙船みたいな美術館、だれもが おもっきり はしりたくなる島のホテル

 壁一面の十字架から 光がふりそそぐ教会

 一見、無駄に思えるもの、すぐには こたえがわからないもの そういうものが じつはいちばんおもしろい というおじさん。

 建物ができまでのプロセスも簡単ではありません。建物にいつのまにか 命がやどり 新しい物語がはじまるといいます。

 安藤さんの設計された建物の写真、表紙の見返しには建物のスケッチものっています。

 想像をふくらませ、夢のあるつかいやすい住まい、手が届きませんが空想が広がりました。

 この図書館は、コロナの影響で開館が7月にのびていますが、動画でもみることができました。ただいろんな意見もあります。