ブラウンぼうやの とびきり さいこうの ひ/イソベル・ハリス・文 アンドレ・フランソワ・絵 ふしみ みさを・訳/ロクリン社/2019年
ブラウンぼうやは4歳。アメリカの大都市で豪華なホテル暮らし。暑さ寒さは気にする必要がありません。
ホテルは地下鉄のトンネルにまっすぐつながっていて、地下鉄はパパの会社のビルにつながっています。
ママも、働くお店が地下鉄につながっていて、一度も外に出ないですみます。
出だしは近未来風。原著は1946年の発行です。
メイドのヒルダさんが田舎の家に招待してくれました。ヒルダの弟の おまわりさんが迎えに来てくれて びっくり。
ブラウンぼうやは階段が珍しくて11回ものぼったり、おりたり。
ケーキ作りを手伝ったり、カナリヤやイヌとなかよしになり、雪だるまをつくったり。
大きなテーブルをかこんでお茶の時間。
楽しい時間があっという間に終わって、バスでかえる途中、街ではせっせと雪かきしている最中。せっかくの きれいな雪なのに かたづけられるなんて。
またホテル生活にもどりますが、パパとママは今夜は外でごはん。一人目を閉じていると、まだヒルダの家にいるみたい。
ほんとに ほんとうに、とびきりさいこうの 一日でした。
70年以上も前の絵本で、彩色は茶色の濃淡がうまくいかされています。
ホテル生活で全てがすむブラウン一家とヒルダさんの生活を対比させ、なにが幸せかさらりと考えさせてくれます。70年前より今の時代に訴えるものがあります。