どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おばあちゃん

2021年01月06日 | 絵本(日本)

      おばあちゃん/谷川俊太郎・文 三輪滋・絵/いそっぷ社/2016年

 

 生きるっていう意味をあらためて突きつけているようです。

 一ページ目は、いつもねているおばあちゃん。

 二ページ目は、おむつをしています。

 そのあと、おばあちゃんが認知症だというのがわかります。(ということは、一言もでてきませんが)

 <おばあちゃんなんか しんじゃえばいい>

 おばあちゃんが、うちゅうじんになったと思う”ぼく”

 うちゅうじんといっしょに くらすのは むずかしい。うちゅうじんは にんげんそっくりでも にんげんとは どこかちがうから。

 おとうさんや おかあさんも としをとると うちゅうじんに なります。ぼくも いまにうちゅうじんになります。

 

 絵本のほとんどは、あまり内容を確認せずに図書館からかりているので、内容がわかるのはページをひろげてから。衝撃でした。

 認知症は高齢者だけでなく、若くてもなり得る病気。”ぼく”の気持ちだけでなく、介護するおかあさん、”あなたはどなたでしたっけ?”ときかれるおとうさん 簡潔な表現から家族の微妙な気持ちが、じわじわ伝わってきました。