どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

きょうのシロクマ

2021年01月18日 | 絵本(日本)

     きょうのシロクマ/あべ 弘士/光村教育図書/2013年

 

 食うか食われるか、緊張関係のあるアザラシとシロクマですが、きょうは時間がゆっくりと流れていきます。

 アザラシが氷のなかににげこむと、シロクマは アザラシが穴から出てくるのを じっとまちます。そのうち眠くなってグーグースースー。

 穴から顔を出したアザラシが「ねてたの?」

 「あっ」とシロクマが目を覚ますと、アザラシは また 穴の中へ。

 「あっ また しっぱい」。今日のシロクマは 大失敗。

 手書きのシロクマのセリフは、自分に置き換え、アザラシは別の人と、ふたりでゆっくり読むのが面白そうです。

 「あっ アザラシ みつけた あっちにも こっちにも うれしい」<あっ シロクマ>>

 「こっちの ほうが なんだか とりやすそう ゆっくり ちかづこう」<そうかんたんでは ないとおもうよ>

 「でも オレ あせらない こっち では なく あっち だよ の ふりをしよう」

 「こうなったら でてくるまで まつぞ」

 「きょうのシロクマ」は失敗ですが、シロクマも生きていくためには明日はどうにかしなければ?

 シロクマはかわいく、アザラシもどこか とぼけた感じ。