きょうのシロクマ/あべ 弘士/光村教育図書/2013年
食うか食われるか、緊張関係のあるアザラシとシロクマですが、きょうは時間がゆっくりと流れていきます。
アザラシが氷のなかににげこむと、シロクマは アザラシが穴から出てくるのを じっとまちます。そのうち眠くなってグーグースースー。
穴から顔を出したアザラシが「ねてたの?」
「あっ」とシロクマが目を覚ますと、アザラシは また 穴の中へ。
「あっ また しっぱい」。今日のシロクマは 大失敗。
手書きのシロクマのセリフは、自分に置き換え、アザラシは別の人と、ふたりでゆっくり読むのが面白そうです。
「あっ アザラシ みつけた あっちにも こっちにも うれしい」<あっ シロクマ>>
「こっちの ほうが なんだか とりやすそう ゆっくり ちかづこう」<そうかんたんでは ないとおもうよ>
「でも オレ あせらない こっち では なく あっち だよ の ふりをしよう」
「こうなったら でてくるまで まつぞ」
「きょうのシロクマ」は失敗ですが、シロクマも生きていくためには明日はどうにかしなければ?
シロクマはかわいく、アザラシもどこか とぼけた感じ。