どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ももんが もんじろう

2021年01月03日 | 絵本(日本)

      ももんが もんじろう/村上康成/講談社/2015年

 

 おにいちゃんも、おかあさんも どこかへとんでいって ひとりぼっちのモモンガもんじろう。

 とびたいけれど、ブルブル ブルブル。よるのやみに、ブルブル ブルブル。

 とつぜん、杉の木が ブワンと ゆれて、風が もんじろうを押したもんだから、
もんじろうは飛んでしまった。ヒュルー!

 バンッ!! よるって かたいとおもったら くまのせなか。

 くまが ポーイと ふりはらうと もんじろうは飛んでしまった。ヒュルー!

 木の枝に つかまったと おもったら 鹿。 鹿と 鳥と、まごいの じさまに おされて バシッ、ストライク!!

 ぶつかったのは とびたった杉の木

 もういちど 杉から言われ ヒョコ ヒョコ、よいしょ、よいしょ

 てっぺんまで のぼって

 もういちど どお~っ!

 もんじろう 二度目は 自分の意志で うまくとべました。背中をおしてくれる存在も見逃せません。

 

 ちいさな可愛いもんじろうと、”世間”の広さが対照的。

 ダジャレもあって 笑えます。