さあ、犬になるんだ!/C・V・オールズバーグ・絵と文 村上春樹・訳/河出書房新社/2006年
全ページセピア色で写真よりも人物がリアルです。
誕生日の朝、カルヴィンは偉大な魔術師ロマックスのお昼の催眠術ショーの切符をママからもらい、隣に住んでいる仲良しのロドニーにといっしょにでかけました。
ロマックスが女の人にかけた催眠術をみたふたりは、妹トゥルーディー犬になる催眠術を試してみます。するとトゥルーディーは四つん這いになって舌をだし、わんわんとほえます。
はじめは喜んでいたカルヴィンでしたが、いざ催眠術を解こうとすると、トゥルーディーは犬のまま。
バケツの水を頭から浴びせてなんとか催眠術がとけます。
最後に妹の方が一枚うわてだったいうのがでてくるのですが・・。
黒人の兄と妹。妹が、舌をだらんとだし、よだれをたらす、四つん這いになってボウルに顔をつっこんで水をぺろぺろ飲む場面がリアルすぎてどうにもなじめません。
「さあ、犬になるんだ!」というタイトルといい、なにか後味が悪すぎます。