あら、そんなの!/高橋和枝/偕成社/2021年
はじめて人間のお誕生日パーティーに招待された猫のプーでしたが、うれしい反面とまどいも。
はだかんぼうを心配すると、相談を受けた たまみさんは、「あら、そんなの!」と、ハンカチとリボンで素敵なドレス?を作ってくれました。
どんなプレゼントをもっていこうかと心配すると、「あら、そんなの!」と、たまみさんは、歌をプレゼントするよう提案。歌の練習をしているうちに歌詞もつくりました。
次の日、どきどきしていると、たまみさんは「あら、そんなの!」というおまじないを、おしえてくれます。
楽しいパーテイで、プーが歌を歌うと、それにつられて みんなが踊りだしました。
ところが、ひとりのもっていいたコップの水が、プーに すっかりかかってしまいました。プーはずぶぬれ。でも プーは大きな声で「あら、そんなの!」というと・・・。
柔らかな線の絵が落ち着いた感じです。はじめてのパーティに誘われたら人間だって不安な気持ちになるのはおんなじです。
「あら、そんなの!」というまじないは、魔法の言葉かな。