ちいさなヒッポ/マーシャ・ブラウン 内田莉莎子・訳/偕成社/1984年
感想を寄せている方のおおくがあげているのが、同じ作者の「三びきのやぎのがらがらどん」。「がらがらどん」がいかに親しまれているか再確認しました。
カバの親子の話。
何にも興味があるワニの子が、しだれにかかっている木の葉とあそびたくなったそのとき、波ひとつたてずにしのびよってきた大きなワニにしっぽにかみつかれてしまいます。あわや水の中に引き込まれようとします。おかあさんカバから、いつもいわれたように、「グッ グッ グァオ! たすけて!」大きな声で叫ぶと・・・。
いつも一緒で、カバの言葉をおしえてくれたお母さんの愛情がたっぷり。版画で描かれた半端ない動物の存在感が圧倒的です。
なかまのカバの子、しまうま、水牛に気軽に声をかける好奇心旺盛の幼いカバ。面白いことや恐ろしいことも自分で経験しないとわかりません。これからも多くの体験を重ねることでしょう。