どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

やかまし村のクリスマス

2021年11月05日 | 絵本(外国)

     やかまし村のクリスマス/アストリッド・リンドグレーン・作 イロン・ヴィークランド・絵 おざきよし・訳/ポプラ社/2003年

 

 やかまし村には北の家、中の家、南の家があり、7人の子どもがいます。

 クリスマスが くると、やかまし村はとびきり楽しくなります。

 クリスマスの3日前にしょうが入りのビスケットを焼き、薪を運び、クリスマス・イブの前の日には森へ行き、クリスマス・ツリーを四本切ります。四本目は北の家のおじいちゃんのためです。

 クリスマスイブの朝、中の家ではクリスマスツリーのしたくが すっかりできあがっていました。プレゼントをもって友だちの家にいってみると、どこの家もうつくしく かざってありました。

 クリスマスの日、食卓でごちそうをかこみます。

 「プディングを たべるときは、うたをつくらなければ だめだよ。クリスマスには、みんなうたを つくることに なっているんだからね」と、お父さん。

 サンタクロースが プレゼントをもってやってきました。それから、やかまし村の こどもたちが あつまってきて、ダンスをしたり、歌を歌ったり。

 クリスマスの次の日は、教会に行ったあと、プレゼントでもらったスキーやそりを もちだして一日中 すべりまわりました。

 

 作者は、「長くつしたのピッピ」のリンドグレーンですが、ここにでてくるこどもは、いたって普通。

 同じ年ごろの とってもなかよしで笑顔のたえない七人。

 雪のなかの家はあたたかくにぎやか。素朴な感じの北欧のクリスマス風景です。