やかまし村のクリスマス/アストリッド・リンドグレーン・作 イロン・ヴィークランド・絵 おざきよし・訳/ポプラ社/2003年
やかまし村には北の家、中の家、南の家があり、7人の子どもがいます。
クリスマスが くると、やかまし村はとびきり楽しくなります。
クリスマスの3日前にしょうが入りのビスケットを焼き、薪を運び、クリスマス・イブの前の日には森へ行き、クリスマス・ツリーを四本切ります。四本目は北の家のおじいちゃんのためです。
クリスマスイブの朝、中の家ではクリスマスツリーのしたくが すっかりできあがっていました。プレゼントをもって友だちの家にいってみると、どこの家もうつくしく かざってありました。
クリスマスの日、食卓でごちそうをかこみます。
「プディングを たべるときは、うたをつくらなければ だめだよ。クリスマスには、みんなうたを つくることに なっているんだからね」と、お父さん。
サンタクロースが プレゼントをもってやってきました。それから、やかまし村の こどもたちが あつまってきて、ダンスをしたり、歌を歌ったり。
クリスマスの次の日は、教会に行ったあと、プレゼントでもらったスキーやそりを もちだして一日中 すべりまわりました。
作者は、「長くつしたのピッピ」のリンドグレーンですが、ここにでてくるこどもは、いたって普通。
同じ年ごろの とってもなかよしで笑顔のたえない七人。
雪のなかの家はあたたかくにぎやか。素朴な感じの北欧のクリスマス風景です。