イヌワシつかいのエルジャン/イチンノロブ・ガンバートル・文 バーサンスレン・ボロルマー・絵 津田紀子・訳/あかつき教育図書/2023年
モンゴルのいちばん西に暮らすカザフ族の少年エルジャンが、イヌワシのサルコスと、はじめて狩りに出かけるまで。
エルジャンは、お父さん、おじいさん、それからひいじいさんもイヌワシをつかって、狩りをするイヌワシつかい。
エルジャンは父さんといっしょにつかまえたイヌワシの子どもの世話をして、狩りの仕方の訓練をはじめます。とおくにとんだイヌワシの「よびもどし」、走る馬の上で腕にとまらせながらバランスを取る練習、獲物を捕まえる練習、そして高い山のてっぺんからイヌワシを飛ばします。
カザフの伝統文化が、いつまで続くのか心配しながらよみました。
イヌワシのヒナが2羽がいても、つかまえるのは一羽。子どもたちの生き生きした姿、民族衣装、天幕はえがかず、ゲルの内部がわかるように描かれているのも興味深い。
モンゴルの絵本ですが、すぐ隣にはカザフスタン共和国があります。