おはなし島/南太平洋クック諸島から/文・カウラカ・カウラカ 版画 田主 誠ほか訳/保育社/1996年
舞台は、マニヒキ島。
ヘレコウアは殺し屋。(昔話に”殺し屋というのは? ほかにうまい訳がなかったのか”
タマロの息子たちが井戸で水を汲んでいると、ヘレコウワが、ココナツジュースを飲みに来ないかとさそいます。息子はたちは欲しくないと断ります。つぎの日も、ヘレコウアがまた、さそいました。
三日目は、父親のタマロも一緒で、ココナツジュースの誘いをうけ、ヘレコウワの家に行きます。タマロは敷物のしたに、こん棒が隠されていることにきがつき、その上にすわって、こん棒がとれないようにします。
ヘレコウワが、ココナツに穴をあけ、タマロにすすめますが、お互いに譲り合い、ヘレコウワが先に飲むことになりました。ヘレコウワが飲んでいる最中、タマロは敷物の下からこん棒を取り出し、ヘレコウワの頭を殴りつけます。ヘレコウワは、「タマロのバカヤロウー、バカヤロウー。」とさけび、さいごを迎えます。
あらっ!と思うほど短い話。ヘレコウワがどんなに悪い奴か 全く出てきません。