トラより つよい カエルくん/文・矢崎節夫 絵・すがわらけいこ/教育画劇/2009年(12場面)
チベットの昔話です。
カエルくんが ばったりあったのはツーデンというトラ。トラはお腹を空かせていました。
カエルは にげるひまがないので 食べられないようにと知恵をしぼります。
まずは どっちが先に跳べるか
つぎに おなかのものを はきだす競争
カエルは したのうえに トラの毛をはきだしてみせ「きのうのトラはおいしかった」とすまして いいました。
すると トラの方が たべられてしまうとおもって、逃げ出します。そこでであったのがキツネ。キツネは、「カエルなんて わたしが ふみつけて やりますよ」といいます。
トラは とちゅうで キツネが にげだしたりしないように しっぽを結んで カエルのところへ。
ところがカエルが、「やあ キツネくん。ぼくの大好物の トラくんを しっぽにつないで もってきてくれたんだね。とってもおいしそうだね。ありがとう。」というと、トラはまたまた パニックになって キツネを ひっぱって どこかへ とんでいってしまいました。
カエルがおなかをふくらますようすや、トラの驚いた眼玉も絵でないと表現できません。