たべられちゃうの?めんどりさん/リチャード・ウエアリング・作 キャロライン・ジェイン・チャーチ・絵 まえざわあきえ・訳/ひさかたチャイルド/2024年
農場でくらすちいさなめんどり。好き嫌いを言わず、なんでもよく食べるので、ずんずん大きくなりました。
丘の上から、めんどりを毎朝見ていた はらぺこのオオカミが、めんどりを食べてやろうと ぬきあし さしあし、そーっと 農場にむかいます。けれど、ふと、おもったのです。「まてよ、あしたのなれば、めんどりはもっと大きくなるかもしれないぞ」
次の朝、めんどりは、やっぱり おおきくなっていました。
キツネは、少しでもおおきなめんどりを たべようと、もっともっと がまんすることにしました。おなかが へろへろになるまで、まちました まちました。
やがて、めんどりは、おおきくなって、鶏小屋から外にでられないほど。
キツネは、いまだと、一目散に 丘を駆け下り めにもとまらぬ 速さで 農場を つっきると 鶏小屋のなかへ とびこみました。
さあ、食べられちゃうの?めんどりさん!
逃げ出す? それとも・・。
予想をこえた結末にびっくり。
2002年にイギリスで最も売れた作品のトップ5にランクインしたという絵本。やせたキツネと、まるまるしためんどりの存在感が抜群。繰り返しもちょうどよい感じ。