ふじみの市「語りの会ずくぽんじょ」さんのおはなし会。「ずくぼんじょ」は、佐賀県の方言で「つくし」とHPにありました。
2024.11.23
1 親捨山(日本昔話百選 稲田浩二・稲田和子・編著/三省堂)
2 鐘つき鳥(読んであげたいおはなし(下)松谷みよこの民話/筑摩書房
3 おしりをつねられたえびすさま(昔ばなし再話集/ひょうご昔ばなし大学再話編集委員会)
4 こんにゃく問答(かたれやまんば 藤田浩子の語り第二集 藤田浩子の語りを聞く会)
5 つるのあねさ(同名絵本 大川悦生 石倉欣二・絵/ポプラ社)
6 北斗七星(おはなしのろうそく25/東京子ども図書館)
7 魔法の夜(絵本 アルブレヒト・リスラー・絵 ドミニク・マルシャン・原作/講談社)
8 かわいそうなぞう(絵本 つちやゆきお・文 たけべもといちろう・絵/金の星社)
9 100万回生きたねこ(絵本 佐野洋子/講談社)
10 縄ない競争(小江戸の民話 さきたま出版)
11 こもぐち長者(子どもに語る昔話9 小澤昔ばなし研究所)
しんみりしたり、おもわず笑ったり、ゆったりとした時間が持てました。今回は日本の話が中心。18回目のお話し会というと、コロナ期間の中断をふくめると、20年ぐらい継続されているお話し会。
2023.12.3
1 蟹のしょうばい(「ごんぎつね」新美南吉/てのり文庫/大日本図書)
2 チャグチャグ馬っこ(岩手県の民話/大石義弘・再話/偕成社)
3 雪女(怪談小泉八雲のこわーい話5/汐文社)
4 ごろはちだいみょうじん(絵本 中川正文・作 梶山俊夫・絵/福音館書店)
5 壁の中(コロボックルのトコちゃん 佐藤さとるファンタジー童話集/講談社)
6 ラプンツェル(おはなしのろうそく5/東京子ども図書館)
7 あとかくしの雪(行事むかしむかし/読み聞かせ昔はなし/谷真介・文/佼成出版社)
8 黄太郎青太郎(子どもに語るアジアの昔話1/こぐま社)
9 子守泥棒(おはなしおばさんのおはなし春夏秋冬 語り/藤田浩子)
10 母の目玉(鈴木サツ全昔話集/鈴木サツ全昔話集刊行委員会/福音館書店)
バラエティにとんだプログラム。盛沢山でしたが、ゆったりとした語りで、じっくりと聞けました。
2022.11.26
コロナ感染にはまだまだ気がぬけません。グループのなかでのおはなし会はあるのでしょうが、今回のようなオープンな場は貴重です。
1 なら梨とり(愛蔵版おはなしのろうそく3 ついでにぺろり/東京子ども図書館)
2 まっこう売りのじいさまと殿様(ちゃあちゃんのむかしばなし/中脇初枝・再話/福音館書店)
3 かしこすぎた大臣(子どもに語るアジアの昔話1/松岡享子・訳/こぐま社)
4 悪い妻のはなし(子どもに贈る昔ばなし8 つぶむかし/小澤昔ばなし研究所)
5 やまなし(宮沢賢治全集8/宮沢賢治/筑摩書房)
6 食わず女房(日本の昔話2 東北/研秀出版)
7 きつねの玉のとりあい(日本の昔話 はなさかじい/小澤俊夫・再話)
8 あたごの浦ー讃岐のおはなしー(脇和子・脇朋子・再話/大道あや・画/福音館書店)
9 バーナデットのモミの木(アンデルセン原作/ バーナデット・絵 ささき たづこ・訳/西村書店)
「やまなし」は、聞くことの少ない宮沢賢治の作品。雰囲気はでていると思いましたが、個人的には、作品自体をどうとらえるか頭をひねっていたので、考えさせられました。
「くわず女房」は方言をそのままつかわれていました。秋田の出身ですんなりと聞けましたが、ほかの方はどうだったでしょうか。多分、方言にかかわらず楽しめた語りでした。
2021.11.27
コロナ感染が落ち着いている時期に開かれた久しぶりのおはなし会に参加させていただきました。語り手も聞き手も、同じ空間を共有する雰囲気は、やっぱりオンラインのおはなし会とは違っています。
1 腰折れすずめ(日本昔話百選改訂新版/三省堂)
2 モチモチの木(斎藤隆介・作 滝平二郎・絵/岩崎書店)
3 菊のお花見(もっと日本の笑い話/ポプラ社)
4 見るなの座敷(語りの文化シリーズ8 頭に柿の木/語り手たちの会)
5 毒まんじゅう(渡辺豊子の語りより)
6 トリレヴィップ(子どもに語る北欧の昔話/こぐま社)
7 芋ころりん(かたれやまんば 藤田浩子の語り 第一集/藤田浩子の語りを聞く会)
8 まのいいりょうし(愛蔵版おはなしのろうそく11/東京子ども図書館)
9 おばあさんのむすこになったとら(おはなしでてこいⅡ/青美代子/金の星社)
言葉にするのは難しいのですが、この二年あまりこうした機会がなかったので、満足感も独特でした。
2019.11.30
電車の事故で4番目から聴きました。
1 わらしべ長者(女の字の昔話 日本につたわるとっておきのはなし/偕成社)
2 にぎりめしごろごろ(同名絵本/福音館書店)
3 家宝の皿(日本のふしぎ話/童心社)
4 くぎスープ(スエーデンの森の昔話/昔話ラトルズ)
5 スーホの白い馬(同名絵本/福音館書店)
6 久米の仙人(ふるさとのお話の旅8/星の環会)
7 おひさまをはこぶちょう(同名絵本/PHP出版)
8 笠地蔵(日本昔話百選/三省堂)
9 貧乏神(子どもに語る日本の昔話2/こぐま社)
10 蜘蛛女房(野辺喜江子のほっこり昔話/語りの会あやとり編)
日本の昔話の出典もさまざま。あまり読んだことのないものから語られていました。「蜘蛛女房」は「鶴女房」の蜘蛛版でした。
2018.11.24
1 すねこたんぽ(日本の民話2/研秀出版)
2 縄ない競争(小江戸の民話/さきたま出版)
3 稲と麦のけんか(子どもに語る中国の昔話/こぐま社)
4 きつねの玉のとりあい(日本の民話1/福音館書店)
5 いちばんだいじなものを忘れるな(真夜中の鐘が鳴るとき/プロイスラー作/小峰書店)
6 死神の名付け親(子どもに語るグリムの昔話/こぐま社)
7 女仙(芥川龍之介/岩波書店)
8 つる女房(子どもに語る日本の昔話/こぐま社)
9 紀州の毛原の力持ち(日本の伝説 西日本編/偕成社文庫)
10 さきざきさん(かもとりごんべい/岩波書店)
11 やまんばのにしき(松谷みよ子の本8/講談社)
これまで参加したおはなし会は、事前にプログラムがわからないのがほとんどで、それだけ何が語られるのか興味をひかれます。語り手の方を知るのは、その語りだけ。すべてのお話を集中してきけましたが、これまでの蓄積がそのままあらわれているようでした。
日本の昔話は、やっぱり土地言葉で話されないと味がでません。「すねこたんぽ」は、とっても味のあるお話でした。「縄ない競争」は、地元の伝説でしょうか。
「女仙」に”書生”がでてきますが、書生も小説の中だけになったのかも。
「やまんばのにしき」に”こも”がでてきますが、こもだけでは意味が通じなくなってきていないでしょうか。
昔の道具がでてくると、子どもにとってはイメージがわきにくいようにも思いますが、そこは語り手の力で違和感がなくうけとめられるのかもしれません。
2017.11.25
プログラムに12回とあるので、12年目のおはなし会でしょう。
1 何が一番こわい(日本の民話2/研秀出版)
2 頭の大きな男(さぎしょっぱらのたぬき/子どもに贈る昔ばなし2)
3 弥七の話(語りつぎたい日本の昔話2/小澤昔ばなし大学再話研究会)
4 ワシの卵(読みがたり熊本のむかし話/日本標準)
5 雉になったとっさま(読んであげたいおはなし/松谷みよ子の民話)
6 地獄に落ちた欲ばりばあさま(読んであげたいおはなし/松谷みよ子の民話)
7 小石投げの名人タオ・カム(子どもに語るアジアの昔ばなし2/こぐま社)
8 だんまりくらべ(子どもに語るトルコの昔話/こぐま社)
9 山の上の火(エチオピアのたのしいお話/岩波おはなしの本4)
1の「何が一番こわい」は「たのきゅう」で知られている話
2の「頭の大きな男」は「頭に柿の木」で知られる話で、地域でさまざまなバージョンがあります。
6は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出しました。薬用ニンジンにつかまって天国へ向かう欲張りばあさまの足に罪人がつかまって、ふりおとそうとするとばあさまが、元の木阿弥にもどります。ばあさまの足に4人、その4人の足に16人・・・と罪人がぶらさがる様子がうかんできました。
同じ話でもテキストによって、大分異なっています。あらためて、いろんなものがあるのを思い知らされました。
会場がすこし段差があり、話し手の方は、舞台の上(といっても客席からは低い舞台)で話されていましたが、とても雰囲気のいい会場で、ゆったりと聞けました。
2016.11.26
1 おさらをあらわなかったおじさん(フィリス・クラジラフシキー)
2 エパミナンダス(おはなしのろうそく1)
3 人形の恋(けものたちのないしょ話)
4 うば捨て山(子どもに語る日本の昔話2)
5 貧乏神(松谷みよ子の本8)
6 像のふろおけ(世界むかし話/東南アジア)
7 茂吉のねこ(松谷みよ子/空とぶライオン)
8 歌うされこうべ(松谷みよ子/日本の昔話1)
9 くわばらの起こり(昔ばなし再話集 兵庫/小澤昔ばなし研究所)
10 お百姓とえんまさま(こども世界の民話 下/実業之日本社)
日本のものが多く、あらためて日本の昔話のよさが伝わってきました。
「歌うされこうべ」は、別のテキストで読んだことがありますが、されこうべが歌うところは、とても味のある歌い方でした。
「くわばらの起こり」は、方言がはいっていて楽しめました。日本のものならではの語りでした。
「お百姓とえんまさま」は、自分も語ったことがありますが、聞くのははじめてでした。
話と語り手の方のよそおいもピッタリ。