ビルマのむかしばなし/中村祐子他訳/新読書社/1999年初版
ネットで検索してもでてこないのはめずらしいが、ドラゴンナガというのが登場します。
「ドラゴン王女と三つの卵」の中では、王女の親として出てきます。この王女は太陽の神様と結婚し、三つの卵を産むが、一つ目の卵からはルビーが、二つ目からは虎が、そして三つ目からはワニがでてくるという話。
「ハシバミ鳥」では、海の支配者として現れ、ライオンと力比べをして勝ち、ライオンをむさぼり食うことになるが、大ベータ鳥があらわれ、ドラゴンは深い海に逃げるという話。
「ウサギの鼻はなぜ動く?」では、いい気持ちで寝ていたドラゴンが「おれさまを起こす奴は誰だ」とキュウリや猪、蛇、鴨、ゴマ、かぼちゃ、ウサギを問い詰めます。
「シャパルダー」では、うそつきのシャパルダーを川底から救いだし、空を飛ぶ象までプレゼントするという役割。
「モンポクチャン」では、王女の恋人として出てきますが、主人公からあっさりと殺されてしまうという役どころ。
つかみどころがない存在ですが、多くの昔話にでてくるのをみると、ミャンマーの昔話では、存在感のある登場人物?でしょうか。
ミャンマーの絵本をみるともう少しイメージがわくかも知れません。