どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ミャンマーのドラゴンナガ

2013年11月16日 | 昔話(東南アジア)

      ビルマのむかしばなし/中村祐子他訳/新読書社/1999年初版

 

 ネットで検索してもでてこないのはめずらしいが、ドラゴンナガというのが登場します。

 「ドラゴン王女と三つの卵」の中では、王女の親として出てきます。この王女は太陽の神様と結婚し、三つの卵を産むが、一つ目の卵からはルビーが、二つ目からは虎が、そして三つ目からはワニがでてくるという話。

 「ハシバミ鳥」では、海の支配者として現れ、ライオンと力比べをして勝ち、ライオンをむさぼり食うことになるが、大ベータ鳥があらわれ、ドラゴンは深い海に逃げるという話。

 「ウサギの鼻はなぜ動く?」では、いい気持ちで寝ていたドラゴンが「おれさまを起こす奴は誰だ」とキュウリや猪、蛇、鴨、ゴマ、かぼちゃ、ウサギを問い詰めます。

 「シャパルダー」では、うそつきのシャパルダーを川底から救いだし、空を飛ぶ象までプレゼントするという役割。

 「モンポクチャン」では、王女の恋人として出てきますが、主人公からあっさりと殺されてしまうという役どころ。

 つかみどころがない存在ですが、多くの昔話にでてくるのをみると、ミャンマーの昔話では、存在感のある登場人物?でしょうか。

 ミャンマーの絵本をみるともう少しイメージがわくかも知れません。


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