福井のむかし話/福井のむかし話研究会編/日本標準/1977年
「わてをよめさんにしておっけ」とやってきた女の人。ところが このよめさんたいへんなふろぎらい。なんべんいってもふろに入ろうとしない。
それでもしぶしぶふろにはいったよめさんが ほんまにふろにはいっているか たしかめてやろうと、おっじゃんがふろ場をのぞいてみると、着物を脱いだよめさんが、ふろおけのふちにとまってて、おっじゃんをみると、あわててまどからカアーカアーと鳴いて、飛んでいったんやて。よめさんは、カラスやったんやて。
ことわざも、昔話で意味を理解できると興味がわきそう。