どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

クラクフのりゅう

2022年02月06日 | 絵本(昔話・外国)

     クラクフのりゅう/アンヴィル奈宝子・作絵/偕成社/2020年

 

 ポーランドの古都クラクフにあるヴァヴェル城にまつわる昔話。

 クラクフにあるお城の近くのほら穴に、一匹の竜が住みつきました。はじめは小さかった竜も、だんだんおおきくなり、ヒツジの群れを襲っては、5,6匹 ペロリ ペロリと まるのみしてしまうまでに なりました。

 「このままでは どうぶつも ひとも、まちが まるごと たべられてしまう」と訴えられた王さまは、王女さまの助言で、「りゅうを たいじしたものには、おうじょと けっこんできる」と おふれをだしました。

 そのおふれに集まった強そうな男たち100人が、竜のところにでかけますが、あまりのおそろしさと、おおきさに 男たちは にげてしまいました。そのようすをみていた、王さまづきの靴職人の男の子ドゥラテフが、ヒツジの人形を作り、おなかに 花火のもとになる硫黄を ひとかたまり しみこませ 竜のすむほらあなに むかいます。

 ヒツジを見た竜が、おおきな口で、ヒツジを飲みくだすと・・・。

 

 シンプルなストーリーで、絵も 小さい子に 好まれそうです。

 ドゥラテフカが王さまになっても、竜のかわで城中のみんなに、靴を作り続けるという最後は作者の創作でしょうか。


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