パパと ママの たからもの/サム・マクブラットニイ・文 アニタ・ジェラーム・絵 小川仁央・訳/評論社/2004年
くまのママとパパ、3匹の子の5人家族。
パパとママは、夜、みんなを寝かしつけるとき、いつも おなじように「おやすみ、世界で一番かわいいこぐまたち!」って言います。すると、こぐまたちは、みんな すっかり 満足して、眠りについていました。
ところが、ある日、いちばん上のお兄ちゃんは、みんなの鼻のまわりは白いけれど、ぼくはそうじゃない、にばんめのおねえちゃんは、パパは男の子がすきかも知れない、いちばんしたのぼうやは、ちいさすぎて心配、と思います。そこで子どもたちは「ぼくたちの なかで パパは だれが いちばん すきなの?」と聞きました。するとパパは、ママが こんなことを いっていたと 話しはじめます・・・。
やっぱり うっとりする こたえで、子どもたちは しあわせいっぱい 眠りに おちていきました。
子どもが二人以上だと、おなじように接しているつもりでも、末の子には甘く、上の子にはきびしくなりがち。
残念ながら、子育てで「世界で一番かわいい」と声をかけた記憶はありません。照れるというのもありますが、もし素直に声掛けできていたらと思わされました。
可愛いと思えば、児童虐待はなくなるのですが・・・・。