どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

パパと ママの たからもの

2022年02月05日 | 絵本(外国)

     パパと ママの たからもの/サム・マクブラットニイ・文 アニタ・ジェラーム・絵 小川仁央・訳/評論社/2004年

 

 くまのママとパパ、3匹の子の5人家族。

 パパとママは、夜、みんなを寝かしつけるとき、いつも おなじように「おやすみ、世界で一番かわいいこぐまたち!」って言います。すると、こぐまたちは、みんな すっかり 満足して、眠りについていました。


 ところが、ある日、いちばん上のお兄ちゃんは、みんなの鼻のまわりは白いけれど、ぼくはそうじゃない、にばんめのおねえちゃんは、パパは男の子がすきかも知れない、いちばんしたのぼうやは、ちいさすぎて心配、と思います。そこで子どもたちは「ぼくたちの なかで パパは だれが いちばん すきなの?」と聞きました。するとパパは、ママが こんなことを いっていたと 話しはじめます・・・。

 やっぱり うっとりする こたえで、子どもたちは しあわせいっぱい 眠りに おちていきました。

 

 子どもが二人以上だと、おなじように接しているつもりでも、末の子には甘く、上の子にはきびしくなりがち。

 残念ながら、子育てで「世界で一番かわいい」と声をかけた記憶はありません。照れるというのもありますが、もし素直に声掛けできていたらと思わされました。

 可愛いと思えば、児童虐待はなくなるのですが・・・・。


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