いちばんつよいのはオレだ/作・絵:マリオ・ラモ・作 原 光枝・訳/平凡社/2003年
いじわるオオカミが、森で出会うみんなに「一番強いのは誰?」と尋ねます。
そのたびに「あなたですよ」と答えられて、自信満々。
オオカミは「おれがいちばん どうもうで、いちばん ざんこくだ! りっぱな いじわるオオカミとは おれのことだ。あいつらは みんな おれさまのまえでは しぬほど こわがっている。おれは 王さまだ!」と得意顔。
ところが、ヒキガエルみたいな小さいやつをみつけ、「だれが いちばん つよいか 知ってるだろう?」と聞くと、ヒキガエルみたいなやつは「ぼくの ママさ!」と答えます。
聞き間違いかな?と思ったオオカミの前には?
ラストにはみどりいろの巨大なものが。おもわずあとずさりするオオカミ。
巨大なものは なんだったのでしょう? 全体はえがかれていません。
でてくるキャラクターに思わずニヤリ。
赤ずきんちゃん、三びきのこぶたがでてきて、次は七人のこびと。オオカミといえば「七ひきのこやぎ」が出てきてもおかしくはないのですが、白雪姫にでてくるこびとです。
いろいろ絵本に親しんでいる子どもには、楽しそうです。
「井の中の蛙 大海を知らず」 日本には格好の格言がありますね。