どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

2021年11月15日 | 絵本(日本)

     木/佐藤忠良・画 木島始・文/福音館書店/2001年初版/2005年特製版

 

 どのくらいの風雪に耐えて年輪を刻んできたのでしょう。地面にがっしりと根を伸ばし、枝にはいくつものこぶが。木の芽がのびてのびて春には みどりの花火。

 ひとが かかえきれない太さの幹の 鉛筆で描かれた質感が たっぷり。

 彫刻家佐藤忠良さんが、彫刻の合間に、15年以上デッサンしたものといいます。

 折り込まれた四ページにわたる木が、ぐーんと のび みどりの 花火があるのは 圧巻です。

 ごつごつし、悠然とそびえる大樹には、威厳すら感じます。老樹は何をみてきたのか思いを巡らせました。

 ・ひかりと かぜが やさしくなると 木という木が きもちを はずませ うきうきしだす

 ・うまれたての わかばたちが ちいさな からだを ふるわせて おしゃべりをしている

 など 素敵な詩もつづきます。


あかんぼうになったじさま・・青森

2021年11月14日 | 昔話(北海道・東北)

     青森のむかし話/青森県小学校国語研究会・青森児童文学研究会/日本標準/1975年

 

 「若返りの水」と、おなじものかと思ったら、おわりかたもユニークです。

 

 貧乏から抜け出したいと 毎日観音様に通って拝んでいたじさま。そこであきんど風のあん様とであいます。あん様は木綿問屋で、子どもが授かるように観音様においのりしていました。

 じさまが三七、二十一日の終わりの日、いつものように観音様にお祈りしていると「ここに、ありがたい、護符が五枚あるから、おまえにさずける。この護符を一枚飲めば、二十ずつ年が若くなるから、たくさん若くなって、一生懸命働くがよい。そうすれば金持ちになるだろう」という声。

 じさまが、もう、はやく若くなりたくて一枚の護符(お守り)をぺっろっと飲み込むと、すっと四十くらいになったど。もっと若くなりたくて、もう一枚護符を飲むと、こんどは二十ぐらいの若者に。

 若くなったのはいいが、村へ帰ると「どこの若者だ」「みたことのねえ若者だな」と、誰も相手にしてくれない。

 そこで、じさまは、観音様のところでであった木綿問屋で働かせてもらおうと町へでかけます。木綿問屋は蔵が七つもある大きな店で、着ているものを見た番頭は、相手にしてくれません。がやがやさわいでいるところへ、あん様がでてきて、きがついてくれます。

 若くなった理由を聞かれ、護符のことをはなすと、あん様から「一枚、その護符をくれ」といわれ、うんとごちそうになったお礼に、護符をあん様にあげると、あん様は、すぐに、護符を飲み込み、すぐに二十五、六の若者になります。

 それをみた、あん様の嫁っこも、びっくりぎょうてんして、「これだら、わたしが年上でつりあわねえから、わだしさも、一枚くれ」というので、しかたなく護符を一枚、嫁っこにやると、十七、八の嫁っこになってしまいます。

 それをみていた、はげ頭の番頭も、一枚くれと頭をさげますが、一枚しかなくなった護符を、番頭にやることがおしくなったじさま。寝床で考えますが、どう考えても、ひとにやるのがおしくなって、「この一枚ば飲んでしまえば、だれにもとられないんだ」と、最後の一枚を、ぺっろと飲んでしまいます。つぎの朝、寝床の中には生まれたばかりのめんこい赤ん坊が。子どものいなかったあん様は、観音様のさずかりものだと、おおよろこびして、あかんぼうをそだでたぞ。

 

 再度人生をやり直すことになったじさま。相方の若返った姿を見た嫁っこのおどろきが想像できる ほっこりした昔話です。


ぽつぽつ だいじょうぶ?

2021年11月13日 | 絵本(日本)

     ぽつぽつ だいじょうぶ?/しもかわらゆみ/講談社/2017年

 

雨の日、ひざでだっこしながら、ゆっくり読みたい絵本。

雨がふってきたらどうする?

ねずみさんは?

うさぎさんは?

けんかしている たぬきさんと きつねさんは?

かえるさんは?

くまさんは?

 

ねずみさんは きのこの 傘

うさぎさんは、大好きな にんじんの葉っぱ

きつねさんとたぬきさんは、ふたりでぴったりの 葉っぱ

かえるさんは 傘なんかいりません

くまさんは 葉のついた木

それぞれ ぴったりの 傘



楽しいのは、雨の音

「ぽつぽつぽつ」

「ぱらぱらぱら」

「さらさらさら」

「ざあざあざあ」

「ざわざわざわ」

雨粒の量が、微妙に変化していきます。

 

毛の一本一本が丁寧にえがかれたかわいい動物たちに 癒されます。けんかしていた たぬきさんときつねさんが ふたりで ぴったりの葉で 仲良くしているの見て ほっこりしました。


なぜ イヌの鼻は ぬれているの?

2021年11月12日 | 絵本(外国)

     なぜ イヌの鼻は ぬれているの?/文・ケネス・スティーブン 絵・オイヴィン・トールシューテル 訳・ひだに れいこ/西村書店/2014年

 

 サブタイトルに「ノアの箱舟のふしぎな話」とあります。

 まず目につくのは表紙の可愛らしいイヌです。

 雨がふりつづき、いつまでもやみそうにないので、ノアという名のかしこい男は、大きな木を切って、箱舟を作りました。ここまではいいのですが、箱舟をつくるところには、ラジオ、チエンソー、ノコギリまで。世界がはじまって間もない あるときと はじまりながらです。

 あらゆる種類の生きものが乗り込み、最後に 一ぴきのイヌが。

 雨はさらにはげしくなり、大海原のまんなかで、木の実ほどの穴があいて、すでに舟のなかは水びたし。ひらめいたノアは、「おまえの力を かしておくれ」と、イヌの鼻で穴をふさぎます。

 穴をふさぐことが自分の役目とわかっていたイヌは、波のいきおいにまけないよう、ふんばり、舟には一滴たりとも水を入れませんでした。

 ある日、外をのぞくと、きりのむこうにうっすらと青い空が広がって、大きな虹もかかっていました。みんなが地上に出るまで、穴をふさぎつづけたイヌを助けたのは、ノアでした。

 イヌの鼻がいつもぬれているのには、こういうわけが・・・。

 

 舟のなかの動物たちの楽しそうなこといったら。個室、ベッド、電気スタンド、カジノもあり、飲み物もたっぷり。

 漫画風の動物たちを いっぴき いっぴき見ていくだけでも楽しめます。


ちっちゃいさん

2021年11月11日 | 絵本(外国)

     ちっちゃいさん/イソール・作 宇野和美・訳/講談社/2016年

 

 あかちゃんの 行動の一つ一つに ふりまわされたことを 思い出させてくれました。

 生まれた当初は、ねること、泣くことの 繰り返し。しかし、泣き声を、必要なことをしらせてくるサイレントと とらえると、ないてくれてありがとうといいたくなります。

 おむつがえもしょちゅうですが、ウンチを妖精ととらえ、妖精がわすれずに きてくれるよう おいのりすると いうのも もっとも。たしかに こういうものは ためておくより 外にだしたほうが よいからです。

 口はミルクを飲む吸引器、耳は高性能の音声レーダー、手足の指など、身体の部位などを これまでに見られない とってもユニークな表現で、とらえています。

 あかちゃんを あやしていると こんどは 大人が むかしの 遊びや 歌を おもいだすというのも うなずけます。

 あかちゃんは みかけより ずっと みたり きいたりして、それを みんな携帯メモリーに保存すると いわれると 親のあり方も 要注意です。

 あかちゃんの泣き声を騒音と感じたり、苦情をいうのは、誰もが昔は「ちっちゃいさん」だったことをわすれているのかな。


たまごをどうぞ

2021年11月10日 | 絵本(日本)

      たまごをどうぞ/五味太郎/佼成出版社/1983年

 

 おじいさんと おばあさんが たびをしていた あるふゆのひ たまごをひろいました。

 ひよこがうまれると これが なんと ビッグなひよこ。おじいさんは まいにち ひよこに えさをはこびます。

 おおきなひよこなら おおきなにわとりになって おおきなたまごをうむにちがいないとおじいさん。もし たまごをうまなくても いろいろ てはあるし、と おばあさんは チキンのまるやきを 想像。

 ところが はるをすぎ なつもすぎ あきになっても ひよこは おおきくなりません。それどころか すこし ちいさくなったみたい

 ふゆがちかづくと だいぶ ちいさくなりました。そして ふゆのあるひ ひよこは ふつうの おおきさになりました。

 でっかい にわとり小屋はいらないと 小屋を解体し、にわとりといっしょに おうちで すむことに しました。

 ふゆがすぎ はるがくると おや おや ソファの上に たまごがひとつ。

 たまごでひとつで つくった ほんのちょっぴりの オムレツを いただくと おいしいことといったら!

 

 おおきなひよこの小屋は、おじいさん、おばあさんのうちより おおきくて どうなるかと心配していると こんどは ちいさく ちいさく。

 オムレツのおいしさの表現もおおきい。

 最後が過去形でおわっているので、普通のにわとりは どこかへ いっちゃったかな?

 ひよこは ちいさい、という常識を打ち破る展開は、五味ワールドです。


2ひきのジャッカル

2021年11月09日 | 絵本(昔話・外国)

     2ひきのジャッカル/愛甲恵子・再話 アリレザ・ゴルドゥズィヤン・絵/玉川大学出版部/2021年

 

 8世紀中ごろのペルシャで生まれた物語集「カリーラとディムナ」に収められている「ライオンと牛」をおもな土台としているとあとがきにあります。由来をたどると、さらに古代インドの説話集までさかのぼれるようです。

 

 人間の荷物をはこんでいたシャンザバという牛が、森の近くでぬかるみにはまり、おきざりにされました。シャンザバはひどくよわってしまいましたが、なんとか ぬかるみから はいでると 草を食べて、すこしずつ元気になりました。ある日、さびしさをまぎらわそうと、さけびごえをあげました。そのこえは あまりにも大きく、空からふってくるようだったので、森の動物たちは ふるえあがりました。なかでも いちばん こわがったのはライオンでした。ライオンは 森の動物の王さまですから ほかの動物に弱みをしられるわけにはいきません。

 いつも王さまに好かれたいとおもっていたジャッカルのディムナは、ライオンの様子をみてウシはこわくないことを うやうやしく はなし どうしたらいいか進言します。

 ウシは まもなく ライオンの 一番の親友になります。

 ウシの怖くないことをはなし、ライオンに 好かれたいとおもった思惑が外れたディムナは、ライオンには、「ウシが王さまにとってかわろうとしている」 ウシには、「ライオンがきみのこと 食べようとしている」と 両者に吹き込みます。

 ディムナのいうことを本当だと思った両者の闘いの結果、ウシは死んでしまいます。あとから本当のことを知ったライオンは ディムナを 森から 永久に 追放します。

 

 力のあるものに取りいろうとする面々が、あの手 この手で 策をめぐらすのは、人間の世界でも同じ。いわれたことを簡単に信じてしまうのも考え物です。ただ2ひきジャッカルとあるように、もう一匹のジャッカルは権力に近づくなと忠告していました。

 絵ではライオンより存在感があるのが荒々しいウシ。線を生かした山や谷の描き方にも特徴がありました。


ケーン ケーン バタバタ・・兵庫

2021年11月08日 | 昔話(関西)

          兵庫のむかし話/兵庫県小学校国語教育連盟/日本標準/1978年

 

 あれっ?とおもうタイトル。昔話のタイトルは誰がつけたものでしょうか。

 

 山へしばかりに行ったじいさまが、木陰で一休みし竹筒のお茶を飲もうとすると、キジがやってきて「ケーン ケーン バタバタ ばあばのはらにくっつきたい」と、なんども鳴きます。

 じいさまが、ばあさまにその話をすると、ばあさまはげらげらわらって、「そりゃおもしろい。あしたの朝は山につれていってそのキジの声をきかせてくれ」と言うた。

 きのういたあたりまでいくと、バタバタと羽音がして「ケーン ケーン バタバタ ばあばのはらにくっつきたい」という声。

 ばあさまがうなずいて、おもいっきり大きな声で、「くっつきたけりゃくっつけ」と、わめくと、ばあさまのはらがずしんと重とうなった。重くてとても歩けなくたおれてしまったばあさまが、「何がひっついているかみてくれ」と、帯をとくと、びっくりぎょうてん、大判小判がざくざくおちてきて、腰が抜けてしもうたそうや。

 この話を聞いたとなりのよくのふかいじいさまとばあさまが、山へのぼっていき、帯をとくと、ばあさまのはらからおちてきたのは、岩のカケラやいしころばっかりやったそうじゃ。

 

 大判小判を手にしたじいさまは、山にいくと、キジに、にぎりめしを やっていたので、その見返りでした。じいさまはキジの声を聞いてバタバタしますが、ばあさまの方は面白いと肝が据わっています。


よあけ

2021年11月07日 | 絵本(日本)

      よあけ/あべ弘士/偕成社/2021年

 

 夕闇、川にせりでた岩山の上で猟師との会話、夜がふけ焚火のもとで毛布にくるまり、草の上に横になると空には満天の星、夜が明けると川面は一面の霧、そして霧が流れると、陽の光があふれ、黄金色の風景があらわれます。

 夜、じっと焚火を見つめるふくろう、朝の静寂の川面にうかぶ鳥のシルエット、霧のなかのヘラジカ、アビと静寂がつづいたあと、紅葉に染まった山の景色のコントラストが絶妙。

 おじいさん猟師?のトラとの友情めいたエピソード、氷のイノシシ同士の壮絶な戦いの様子など、時間があれば尽きることのなさそうな体験を、もう少し聞きたい。

 

 作者が、極東シベリアを流れるビキン川をともに旅した猟師への謝辞をのべています。


おみその長者・・兵庫

2021年11月06日 | 昔話(関西)

          兵庫のむかし話/兵庫県小学校国語教育連盟/日本標準/1978年

 

 じじさま、ばばさまたちは、わらじを作って暮らしをしていましたが、元日をひかえて、神様にそなえるお米もありません。お米を貸してもらおうと、上の長者のところにいくと「うまごやのくそでももっていけ」といわれ、下の長者のところにいくと「牛小屋の、くそでも、もっていけ」といわれ相手にしてくれません。しかたなく菜っ葉づけを、神様にそなえます。

 その夜遅く、トントンとをたたく旅の坊さまがありました。じじさま、ばばさまが旅の坊さんをとめると、あくる朝坊さんは、帰りぎわに じいさまたちの家の庭の古がめに、何か一心に祈りごとをしていました。

 あとになって、じじさまたちが古がめをのぞくと、そこにはおいしそうな味噌がつまっていました。その味噌は、とってもとってもなくならりません。おかげで、じじさまとばばさまは。この味噌を売って、大金持ちに。

 

 大みそかから元日にかけての昔話には、これと にた話がおおいのですが、味噌というのは、これまであまりありませんでした。


やかまし村のクリスマス

2021年11月05日 | 絵本(外国)

     やかまし村のクリスマス/アストリッド・リンドグレーン・作 イロン・ヴィークランド・絵 おざきよし・訳/ポプラ社/2003年

 

 やかまし村には北の家、中の家、南の家があり、7人の子どもがいます。

 クリスマスが くると、やかまし村はとびきり楽しくなります。

 クリスマスの3日前にしょうが入りのビスケットを焼き、薪を運び、クリスマス・イブの前の日には森へ行き、クリスマス・ツリーを四本切ります。四本目は北の家のおじいちゃんのためです。

 クリスマスイブの朝、中の家ではクリスマスツリーのしたくが すっかりできあがっていました。プレゼントをもって友だちの家にいってみると、どこの家もうつくしく かざってありました。

 クリスマスの日、食卓でごちそうをかこみます。

 「プディングを たべるときは、うたをつくらなければ だめだよ。クリスマスには、みんなうたを つくることに なっているんだからね」と、お父さん。

 サンタクロースが プレゼントをもってやってきました。それから、やかまし村の こどもたちが あつまってきて、ダンスをしたり、歌を歌ったり。

 クリスマスの次の日は、教会に行ったあと、プレゼントでもらったスキーやそりを もちだして一日中 すべりまわりました。

 

 作者は、「長くつしたのピッピ」のリンドグレーンですが、ここにでてくるこどもは、いたって普通。

 同じ年ごろの とってもなかよしで笑顔のたえない七人。

 雪のなかの家はあたたかくにぎやか。素朴な感じの北欧のクリスマス風景です。


やねはぼくらのひるねするばしょ

2021年11月04日 | 絵本(日本)

     やねはぼくらのひるねするばしょ/小野かおる・作/福音館書店/1989年初版2018年

 

 屋根の上、猫が寝そべっているので、猫が主役と思っていると、屋根の絵本でした。

 雨や雪、ひでりから身を守ってくれる屋根の歴史を、洞窟からはじまる人間の工夫から、日本、外国の屋根のことまで。

 屋根の作り方、材料から かわった形の屋根、美しい屋根、家のおまもりまでふれられています。

 エスキモーの人たちが、氷を切り出してブロックにし、それを積み上げて家を作ると、ブックがすぐに凍り付いて家が出来上がるといいます。

 アシとつるくさで編んだ屋根、草で作る屋根と、それぞれの風土に合った屋根をみているだけで驚きます。

 世界には、家のない子どもがたくさんいると結んでいます。


モーリーのすてきなひ

2021年11月02日 | 絵本(外国)

     モーリーのすてきなひ/マイケル・ローゼン・作 チンルン・リー・絵 きたやまようこ・訳/フレーベル館/2006年

 

 モーリーはおばあちゃんにもらって大事にしている青い石を 学校にもっていくことにしました。おばあちゃんの特別なプレゼントで、夜は その石を ながめながら ねむるのでした。

 走って教室に入ると 七人が モーリーの まわりに あつまりました。

 みんなに 石のことを はなそうとしたとき ともだちは ほかの子がもってきたステゴサウルスに目を奪われ、モーリーと石のことを わすれて、はなれてしまいます。

 大切な石が、一日をきっとすてきにしてくれるはずだったのに、ひとりぼっちに なりました。むねは ズキズキ ドクドク あつく くるしくなりました。

 先生が、ひとりで かなしそうにしている モーリーに きがつきました。

 先生は、てをたたいて みんなの 注意をひくと きれいな青い石の おはなしをしてくれるよう モーリーにうながします。
 先生が、「モーリー、ほんとうに きれいな いしね。こんなに すてきなものを みたのは ひさしぶりよ。じっと みていると ふかい みずのなかに すいこまれていきそう。みつめていると、わすれていた たいせつな ことが あふれでて くるような きが するわ」というと、みんなは 石をのぞきたがりました。

 先生は、落ち込んでいたモーリーをとてもしあわせな気持ちにしてくれたのです。

 一人一人の子どもたちの 微妙な変化を すぐに 察知し、フォローしてくれる先生。

 こんな先生にであえたら、「せんせい ありがとう、せんせい だいすき せんせいは せかいいち」といえるでしょう。