ミゾゴイ
5月1日いつも渡りの時期には早朝探鳥をしている夫妻から「ミゾゴイがいます。」という連絡が入ったので、私にしては朝はやくフィールドにかけつけた。
私が現場へ行くと、夫妻からミゾゴイのことを教えられた朝組のカメラマンたちが十数人、ちょうどミゾゴイを追いかけているところだった。植栽の中に植えられた高い木々のあいだを落ち着きなく飛び回っている様子。しばらくすると中ほどの樹に止まって休憩態勢に入った。
遠く高く、2~3のピンポイントからしか見えないし、動きと言えば、メーデーの音に反応したり、カラスを威嚇したり、向きを変えたり、首を伸ばしたり縮めたりという程度だった。
12時過ぎ、カラスに追われてか、飛び立って、別の樹の中に移動し、体の一部しか見えないような状態になったし、雨も降ってきたので、私は退散したが、知り合いの何人かは、あちこち飛んで最後にロストするまで観察を続けたそうだ。翌朝も昼頃まではちらちらと見られ、飛んでいるところを撮った人もいる。
ミゾゴイは日本で繁殖する絶滅危惧種だが、目撃する機会が少ないためか、知名度は低い。朝組カメラマンたちも、初めはオオタカの若鳥かと思ったそうだ。人目のない場所で地面に降りてミミズなどを採餌していることが多いが、人が来るとあわてて飛び立つため、見た人は「何か赤っぽいゴイサギ大の鳥がいきなり飛んだ。」というふうにしか見えない。そういう報告は今までも何度か聞いたことがある。
写真に撮られた記録は3年ぐらい前が最後だったが、ほんとうは毎年通過しているのに誰も気が付かないだけだったのかもしれない。今年は多くの人が観察できたので、これからは発見される機会も増える可能性がある。
私が過去にミゾゴイを観察した記録はこのブログに載せてある。(もちろん、人に教えられて見たものだ)
https://blog.goo.ne.jp/oharu_2004/e/518c4b93852b9c01ede1139dd404a4f4
アカショウビン
これも、連絡してくれた人がいて見に行ったもの。
暗くて見えるポイントも少なく、写真はとても酷いが、この後アカショウビンを見る機会が果たしてあるかどうかわからないので、見られてよかった。
アカショウビンも、たぶん毎年ここを通過しているのだろう。