日本で繁殖を終えたキビタキは、9月~10月下旬の間に地元の公園を通過しつつ、越冬地へ向かう。
今年は、地元で毎日のように観察していたので、夏鳥、特にキビタキはよく見ることができた。
秋にはオスも囀らないので、キビタキを探すには、キビタキがよく食べる木の実(地元ではミズキの実が多い)のあるところで待つか、水場で待つのがよい。
ミズキに現れたオスのキビタキ
春の渡りの時は、前の年に遅く生まれた個体は、換羽が完成していないような色の場合もある。特にお腹の部分が白かったり、翼に茶色い羽がある個体がいる。
しかし、秋の渡りでは、みな翼も真っ黒になり、お腹も黄色くてきれいだ。濃いオレンジのものと、黄色みが強いものがいるのは、個体差だろうか。それとも年を重ねるごとに濃くなるのだろうか。
水場に現れたオス
ところで、ミズキや水場に現れるオスは、そのとき見られるキビタキの総数のなかで、多くても5分の1ぐらいだ。
他の黄色くない個体を、多くの人は「メス」と呼んでいるが、ほんとうは、メスタイプの若鳥なはずだ。成鳥のメスは、たぶん成鳥のオスと同じぐらいの比率(多くて5分の1)なのだろう。
若鳥と成鳥のメスの見分けはとても難しい。
▲メスの成鳥?若鳥?
つづく
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