鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

エナガ2020

2020年12月29日 | エナガ

夏の間あまり見かけなかったエナガが、今の時期は大きな群れをつくって現れる。いわゆる混群になって、シジュウカラ・メジロ・コゲラ・ヤマガラなどが混ざっていることも多い。

冬の時期は、ほとんどの時間を餌を求めて移動し、見つけた餌(何か木の枝についた小さな虫)を捕っている。「ジュルジュル」という鳴き声を耳にしながら、そのかわいいアクロバティックな動きが捉えられたときはちょっとうれしい。

時には、こんな場面にも遭遇する。

枝についたクモの糸か蛾の繭のようなものを引っ張り取っているのだ。しかもペアになって、糸をくわえて飛んでいく。

まだ12月末だが、この時期にすでに営巣準備が始まっているようだ。

本格的営巣は早春になってからだろうが、あちこちに試作しつつ気分を盛り上げていくのか、それともいろいろ作って一番お気に入りの巣に決めるのか。キツツキ類も巣穴はあちこちに開けて最終的に一つに決めているようなので、似たような習性なのかもしれない。

今年の思い出

早春、エナガの行動を見ていると、作り始めた巣が見つかることが多い。上はその一つ。半分できた巣からエナガの尾が出ている。エナガを警戒させないようにしながら、ときどき進捗状況を観察しつつ、完成を楽しみに待つバーダーたちが多い。途中でカラスに壊されることも。

雛が孵っているらしい巣には、親が餌をくわえてさかんに出入りするようになる。

カイツブリの巣の様子を観察していた時、エナガの親が虫をくわえて突然現れた。傍に巣があることは知っていたので、親を警戒させないように思わず後ずさった。

遠くから親の様子を見守ったが、親は結局巣に入らなかった。親がいなくなったあと様子を見ると、なんと巣が無くなっていたのだ。ここでの営巣は残念な結果に終わった。

 

こちらは、無事に巣だった雛たち。4月中旬。

バーダーたちが待ちに待ったエナガの巣立ち。雛たちがくっつき合う姿を「エナガ団子」と読んでいる。今年は3か所ぐらいで巣だった雛たちが見られた。

来年もこんな姿がまた見られるとうれしい。

 

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