鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

野球場で子育てするコチドリ

2014年08月16日 | シギ・チドリ類
私がコチドリの子育ての様子を初めて観察したのは2009年。当時、駐車場に隣接する空き地でのことだった。
そこで2年間子育ての様子を観察した後、その地はマンションが建設され、営巣は不可能になった。
翌年、もと日産厚生園だった場所が、都に購入され、建物が取り壊されて更地になった。
コチドリはそこで繁殖する。2011年のことだ。
その空地は、野球場と児童公園になる予定で、工事が始まったが、翌年の2012年は、グランドが整備されている最中に営巣、重機が行き来する中で子育てが始まった。
幸い工事関係者の方がコチドリに注意を払って工事を進めてくれたおかげで、コチドリの雛は無事に巣立った。
その翌年2013年、児童公園は完成したが、野球場の方は工事休止中だったため、コチドリは再度営巣。
その時は、カラスやネコに襲われて雛の数は減ったが、何羽かは無事に旅立った。

2013年の子育ての様子は、途中で記事が中断したままだったので、後半部分を思い出に書き留めておく。

最初の部分は
こちら

水たまりができると、嬉しそうに水浴びする雛




積み上げられた土嚢の上で親のお腹の下に潜り込む。




大きく成長した雛




水たまりで水を飲む雛




この姿を最後に、コチドリの雛は飛び立っていったようだ。

昨年は、これがこの地でのコチドリの子育てを見る最後のチャンスだと思っていた。

(つづく)

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アオゲラの子育て覚書

2014年08月14日 | キツツキ類
アオゲラは、毎年MFのどこかで繁殖している。
今年は少なくとも2ペアの繁殖が確認された。
アオゲラの子育ての様子は毎年のように観察してきたので、今年は特にしっかりとは観察もしなかったし、まして写真はほとんど撮っていない。

しかし、写真がないとだんだん記憶が薄れてきてしまうので、覚書だけでも残しておくことにする。

アオゲラは、春の早いうちからペアリングや巣作りをし始める。

アオゲラのペア


巣穴をほるオス


古い巣穴を覗くオス


この時期、巣穴をこつこつ掘る音や、ペアが呼び合う鳴き声がとても目立ち、人間たちにも彼らの活動の様子がわかってしまう。
しかし、穴はあちこちに掘るので、果たして最終的にどの穴を巣穴に決めるのかはなかなかわからない。

上の写真の新しい巣穴はとても低い位置に作られていたが、割と有望そうに見えた。
しかし、ある日、ムクドリたちがやってきて、激しい攻防の末その巣穴をのっとってしまった。

それで、今年も本命の穴はどこなのかわからないまま日々が過ぎる。

ある時期から、アオゲラの動きがぴたっと目につかなくなるが、たぶんその時期に密かに産卵・抱卵・孵化が進んでいるらしいのだ。天敵や人の目に、営巣場所が気づかれないようにしているのだろう。

しかし、雛が巣立ち間近になると、鳴き声が嫌でも耳に入ってきて、人間も「やはりここで抱卵していたのか。」と気づく次第。



今年の営巣場所の1つは、なんと毎日たくさんの人が通りかかる場所で、バードウォッチャーでなくてもすぐに気づき、中には携帯で写真を撮ったりする人もいるような場所だった。
でも、そのおかげでカラスなどの天敵は近づきにくかったようで、結局3羽の雛が無事に巣立った。



こちらはもう一つの巣。
この巣の子育てでは、いろいろ問題が起きた。
一つは、観察していると、給餌に来る親はいつもオスで、どうやらメス親は行方不明らしい。



そして、人間たちが見ている目の前で、給餌中の巣穴にカラスが飛んできて、穴から頭をだしている雛を引きずり出して持って行ってしまった。

(カラスも親で、そのあと自分の雛にアオゲラの雛を与えていた。)

もし、二親がいたら、どちらかが見張りをしたり、カラスを追ったりして、この悲劇は起こらなかったかもしれない。

それでもオス親1羽で最終的には3羽の雛を巣立たせた。



頭が赤い雛は男の子



白くてちょんと赤い部分がある雛は女の子だろう。

たまに巣立ちしたアオゲラの雛の姿が見られる時がある。
来年もこのフィールドで子育てしてほしいものだ。

撮影は、アオゲラにストレスがかからないように、かなり遠くから三脚なしで撮っているので、画像がいつにもまして酷いです。
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モズの子育て

2014年08月14日 | モズ
初夏の話。モズの子育ての様子を2か所で見る機会があった。
案外人の暮らしの傍に巣を作っている。

親に餌をもらうモズの雛




拡大してみると、餌はハナムグリのようだ。


巣から飛び出して餌をおねだりする雛。




このあと、親が巣に戻らせる。
カラスが傍に近づいてくると、親は羽をぶるぶるふるわせる。
雛の動きを真似て、カラスの注意を自分に向けるためだそうだ。

モズらしい風貌になった雛


巣立ちした雛がしばらく巣の外でも親から給餌を受けるのは、他の小鳥と同じ。


1か所のモズの巣があった場所は、何年か営巣場所になっていたそうだが、近々住宅地になってしまうという。
来年はもう見られないかもしれない。
コメント (2)
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