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高齢期の睡眠時間延長は認知症のリスク【米国神経学会】

2017年03月16日 22時08分17秒 | 医療情報
高齢期の睡眠時間延長は認知症のリスク【米国神経学会】
睡眠9時間以上で認知症リスク2倍
米国学会短信2017年3月14日 (火)配信 精神科疾患神経内科疾患

 高齢者の1日9時間以上の睡眠は脳変性の初期徴候ならびに認知症リスクが上昇していると考えられる可能性があるとの研究結果が明らかになった。フラミンガム研究の解析。米国神経学会(AAN)が2月22日、Neurology誌に掲載。
 研究グループは、フラミンガム研究に参加した2457人の定期健康診査結果を用いて検討を実施。参加者の平均年齢は72歳。追跡期間10年で234人(全例の10%)が何らかのタイプの認知症に罹患。全例の8%に当たる181人がアルツハイマー病と診断されていた。96人(4%)が追跡開始時点で9時間以上睡眠していると回答しており、75人(3%)が睡眠時間が9時間未満から9時間以上に変化したと回答していた。解析の結果、9時間以上睡眠していた人は、そうでない人に比べ認知症発症率が2倍上昇。睡眠時間が9時間未満の認知症発症率は9%(2361例中215例)だったのに対し、9時間以上の群の認知症発症率は20%(96例中19例)であった。
 追跡期間中に睡眠時間が9時間未満から9時間以上に移行した群の認知症リスクは2.5倍(75例中16例)、アルツハイマー病のリスクは2倍(75例中11例)とより高かった。追跡開始以前(13年前)から1日の睡眠時間が9時間以上の人の認知症リスク上昇は見られなかった。
 1日の睡眠時間が6-9時間の場合に対し、9時間以上の場合は思考処理やタスク実施能力が低下し、脳容積が減少していた。研究グループによると両群の検査スコアの差は年齢にして12歳、脳容積の差は5歳分に相当していた。ただし、今回の検討は認知症発症患者数が少数であるために、年齢による差の推計は正確ではないとの見解もあわせて示している。また、睡眠時間がより長い群は高校の学位がない、軽度の認知機能障害を有する人の割合が多かった。これらの因子は認知症の予測因子とされている。高校の学位を持たない人で高齢期の1日の睡眠時間が9時間以上だった場合の認知症リスクはそうでない群の6倍上昇していた。
 研究グループは、今回の検討から睡眠時間が長くなることが神経変性疾患の早期のマーカーとなる可能性が示唆されたと結論。ただし、睡眠時間を減らしても認知症リスクは低下しないだろうとの見解を示している。
関連リンク
SLEEPING LONGER? IT MAY BE A SIGN OF INCREASED DEMENTIA RISK
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予約制になり困ったことも…【わたしの医見】

2017年03月16日 22時00分01秒 | 
予約制になり困ったことも…【わたしの医見】
その他 2017年3月6日 (月)配信読売新聞

横浜市戸塚区 無職 79
 通っている病院の診療が予約制になり、待ち時間が大幅に短くなった。予約は1時間単位のため、最大で1時間くらい待たされることもあるのが、玉にきずだが……。
 困ったことも生じた。内科の外来には午前、午後ともに3人ほどの医師がいるが、担当するのはそれぞれ週2回ほど。私のように持病があると、不意に体調が悪くなる時がある。せっかくだから、いつも診てくれる医師の日に予約なしで病院へ行くと、別の医師にまわされてしまうのだ。
 受付の女性によると、予約なしの患者を担当する医師は、その日ごとに決まっているそうだ。予約制はよいのだが、あまりにも制度に縛られすぎていないだろうか。
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診察の待ち時間、楽しむ工夫も【わたしの医見】

2017年03月16日 21時58分04秒 | 
診察の待ち時間、楽しむ工夫も【わたしの医見】
2017年3月14日 (火)配信読売新聞

茨城県龍ヶ崎市 主婦 65
 関節リウマチで25年も通院している。最近は予約制の病院が多く、以前ほど待たずに済むが、初診や、症状に変化が生じた人の診察では時間が長引き、予約時間がずれる日もある。
 医師も意図的に患者を待たせているわけではない。待ち時間を無駄にしないように、私は肩の凝らない小冊子を持参する。また、同じ患者同士で情報交換もする。教えられたり、教えたりで、互いにためになる。
 そんなふうに時間を過ごしていると、「あら、あなたの番号が表示されていますよ。いよいよ次ですね」。待ち時間を楽しむ工夫はいろいろある。
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セルフ式手術ガウン実用化 感染防止も、大阪大が初

2017年03月16日 18時40分37秒 | 医療情報
セルフ式手術ガウン実用化 感染防止も、大阪大が初
2017年3月14日 (火)配信共同通信社

 1人で着たり脱いだりでき、感染性物質の周囲への飛散も防げる医療従事者用の手術ガウンを、大阪大などのチームが世界で初めて実用化したと13日、発表した。
 着脱を手伝うスタッフが不要になるため、人手が十分ではない医療施設や救急、災害の現場などで役立つほか、改良すれば放射性物質の除染作業にも応用できるという。
 医療材料メーカーの大衛(だいえい)(大阪市)とワイヤメーカーのトクセン工業(兵庫県小野市)との共同開発で、4月から販売する予定。
 一般的なガウンは、首の後ろや背中のひもを結ぶのに助けがないと清潔に着脱できない。また、血や体液が付着した手袋を外す際、感染性物質が飛散し、周囲が感染する恐れがあった。
 新しいガウンは、リング状にした襟の部分を首にはめ、首と背中のひもをなくした。自分で巻けるようにした腰ひもで、隙間なく体を包み込める。脱ぐ際は手袋をガウンに巻き込むようにして、清潔に外せる。
 チームの中島清一(なかじま・きよかず)特任教授(消化器外科)によると、約40種類を試作し、国内外の延べ100人以上の医師に試してもらったという。
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2017年03月16日 18時39分00秒 | 医療情報
99歳女性手術、大動脈弁の治療成功 滋賀医大病院、国内最高齢
2017年3月14日 (火)配信京都新聞

 滋賀医科大付属病院(大津市)は13日、大動脈弁狭窄(きょうさく)症を患う長浜市の99歳女性が、同症の新しい治療法である「経カテーテル大動脈弁留置術」(TAVI)を受け、治療に成功したと発表した。脚の付け根から入れたカテーテルで生体弁を心臓まで運び、全身に血液を送り出す機能を回復させた。胸にメスを入れる外科手術より格段に回復が早く、同病院によると、国内最高齢の成功例。担当医師は「新しい治療の選択肢が増えたことを知ってほしい」としている。
 同症は心臓の大動脈弁が加齢で硬くなることで開きにくくなり、十分な量の血液が全身に送り出せなくなる病気。心臓内に強い負荷がかかり、突然死に至る可能性もある。女性は昨年12月に同病院に転院したが、人工心肺を使って負担の大きい開胸手術が難しい一方、99歳ながら普段から畑仕事をするなど活動的だったため、医療チームで検討した結果、体への負担が少ないTAVIを選択した。
 治療は12月26日に実施。右脚の付け根から、牛の心膜からつくった生体弁を先端部に付けたバルーン(風船)カテーテルを挿入して心臓まで到達させ、バルーンを大動脈弁の内側で広げて生体弁を留め置いた。大動脈が極度に蛇行し、カテーテルを通す過程で血管が破れる心配もあったが、約2時間40分で治療を終えた。女性は翌日から食事ができ、2日後からリハビリを開始。2月13日に自宅に戻った。
 カテーテルを挿入した循環器内科の山本孝講師は、高齢だったが患者本人も家族も治療に前向きだった背景を説明し、「どんな患者さんにもTAVIが最善でないが、高齢というだけで治療を諦める必要はない」と話す。
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