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小6学校プールで頸髄損傷 水中に飛び込み、鳥取

2017年03月03日 01時44分55秒 | 地域
小6学校プールで頸髄損傷 水中に飛び込み、鳥取
2017年3月2日 (木)配信共同通信社

 鳥取県湯梨浜町の町立小学校で昨年7月、6年の女子児童(12)が放課後の水泳の課外授業で、男性教諭の指導下でプールに飛び込み頸髄(けいずい)を損傷、6日間入院するけがを負っていたことが2日、分かった。女児は現在も手などにしびれが残り、リハビリを続けている。町教育委員会は2日に調査委員会を初めて開く。
 学校によると、昨年7月15日午後5時20分ごろ、女児は高さ約36センチの飛び込み台から、水中にいる別の児童が持ったフラフープめがけて飛び込み、頭を強打した。水深は90センチ前後だった。女児は自力で上がれず、男性教諭に引き上げられた。
 女児の保護者は、事故直後に学校が救急車を呼ばなかったことや、調査委設立の遅れなどに不信感を募らせている。
 校長は取材に、指導が一部不適切だったと認め「対応が後手に回った部分もある。保護者とは誠意を持って話し合う」と回答。町教委は調査委設置が遅れた理由について「順調に回復していると報告を受けていたため」としている。
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魚コラーゲンで軟骨再生材料を開発

2017年03月03日 01時39分51秒 | 医療情報
魚コラーゲンで軟骨再生材料を開発
多木化学-J-TEC、注射器で軟骨損傷部位に注入する使用法想定
化学工業日報2017年3月2日 (木)配信 整形外科疾患その他

 多木化学は富士フイルムホールディングスの子会社であるジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)と共同で、魚由来コラーゲンをベースとした軟骨再生材料を開発した。体外培養した軟骨細胞とコンドロイチン硫酸の懸濁液と混合し、注射器で軟骨の損傷部位に注入する使用法を想定。動物実験では質の高い軟骨組織の形成と再生組織の耐久性を確認している。大がかりな切開手術を要しない低侵襲で効果の高い軟骨の再生医療技術が確立されれば、関節痛に悩む多くの患者にとって福音がもたらされることになる。
 軟骨はコラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸で構成されている。軟骨の再生が困難なのは、存在する細胞や血管が少なく栄養が行き渡りにくいため。人工関節の移植や、損傷していない軟骨細胞を採取して体外でコラーゲンと培養、移植する治療法の確立が進むが、いずれも重篤患者向けで、大がかりな切開手術も必要になる。歩行時に痛みが出るといった中程度以下の症状では、定期的な治療が必要になるヒアルロン酸注射以外の有効な治療法の確立が求められている。
 多木化学は熱帯に棲息するティラピアのうろこから生物の体内に存在するのと同じ3らせん構造のコラーゲンを抽出。この3重らせんコラーゲンは体液と同じ中性のpH、等張の塩分濃度、体温といった環境下でフィブリルとよばれる線維を短時間で形成できる特徴があり、線維は人体の腱などと同じ組織構造をしている。ティラピアはヒトと共通のウイルスがないため安全性も高い。牛や豚由来コラーゲンは線維化に多くの時間を要するほか、変性温度が低く15度C程度で線維構造が崩れるため、軟骨の再生治療には不向きという。
 この魚由来コラーゲンを用い、富士フイルムホールディングスのグループ企業であり軟骨の大きな損傷部位に対する再生医療技術を得意とするJ-TECと共同で軟骨再生材料を開発した。コラーゲンと正常な部位から採取して体外培養した軟骨細胞を混合するだけで軟骨組織を形成できるが、時間とともに収縮することが判明。手術後に剥がれ落ちるリスクがあるなど長期安定性に課題が残った。このため培養細胞とコンドロイチン硫酸の懸濁液をつくり、3方活栓でコラーゲン溶液と混合して注射することによって安定した組織の形成を実現した。ウサギを使った実験では損傷部位に注入した軟骨は収縮がなく、組織の修復を確認。また豚の骨の欠損部に注入した再生組織は1000回こすり合わせても変化が起こらなかったという。
 加齢やスポーツ傷害で損傷した膝軟骨の炎症や痛みを抱える潜在患者数は国内で3000万人とされる一方、治療法が確立されつつある重篤患者数は8万人と全体の一部にすぎない。今回の技術により最小限の切開で軟骨損傷部を治療できる可能性が示唆されたといえる。医療現場で普及すれば、高齢化が進む社会におけるQOL(生活の質)向上に大きく寄与することが期待される。
 同社はコラーゲンで化粧品用途をはじめ再生医療用の研究用試薬として実績を有するほか、生分解性の乳酸ポリマーでは医薬品のドラッグデリバリーシステム(DDS)向けに量産化が進むなど、ライフサイエンス事業に力を入れている。
 なお今回開発した技術は、3月7日から仙台市で開催される日本再生医療学会で発表する予定。
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