チューブレス上腕式血圧計を発売

チューブレス上腕式血圧計を発売
オムロン　ヘルスケア、本体とカフ（腕帯）が一体化
化学工業日報2017年3月1日 (水)配信 一般内科疾患循環器疾患その他

　オムロン　ヘルスケアは、チューブレスなどにより測定時のストレスを軽減する上腕式血圧計「オムロン上腕式血圧計ＨＥＭ－７６００Ｔ」を３月１日に発売する。本体とカフ（腕帯）を一体化し、スムーズに装着、測定できる。Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ通信機能を搭載し、スマートフォン専用アプリにデータを転送して血圧管理が可能。希望小売価格（税別）は１万９８００円前後。発売後１年間で１万５０００台の販売を目指す。
　一般的な上腕式血圧計は本体とカフをチューブでつなげたチューブ式。ＨＥＭ７６００Ｔは、ポンプやセンサーなどの部品を小型化し、本体とカフを一体化することでチューブをなくした。測定時や収納時にチューブを意識する必要がない。重量は約２４０グラム。
　本体に腕を通して装着し、ボタンを押すだけで測定できる。カフの内部構造を改良し、腕に巻く際に正しい位置から左右にずれても正確に測定できる。装置の向きや位置を意識しなくてもよい「フィットカフ」で使いやすさを向上した。
　表示部には高視認性の有機ＥＬディスプレイを採用。測定結果の表示のほか、測定中に体が動いたり、カフの巻き方が緩い場合には「再測定をおすすめします」というメッセージやその理由も文字で表示する。

３人分の致死量、筋弛緩剤１本紛失…水戸の病院

３人分の致死量、筋弛緩剤１本紛失…水戸の病院
2017年3月1日 (水)配信読売新聞

　水戸済生会総合病院（水戸市）は２８日、手術の麻酔に使う筋弛緩剤「エスラックス」の容器（５０ミリ・グラム）１本を紛失したと発表した。
　筋弛緩剤は毒物に指定されており、１本で大人３人分の致死量に相当する。同院は同日、水戸署に連絡した。
　発表によると、筋弛緩剤は手術室内の保管庫に入れており、２１日午後に薬剤担当者が不足に気付いた。管理用の使用簿は時刻の記載欄がなく、経緯が判然としないという。
　村田実院長は「管理をより厳格に行うよう改めます」とコメントを出した。

国保財政、政府財政支援も赤字２８４３億円

国保財政、政府財政支援も赤字２８４３億円
2017年3月1日 (水)配信読売新聞

　厚生労働省は２８日、自営業者らが加入し、市町村が運営する国民健康保険（国保）の２０１５年度の財政状況（速報）を発表した。
　赤字の穴埋めを目的とした市町村一般会計からの繰入金を除く実質収支の赤字額は２８４３億円だった。政府が１５年度に低所得の加入者対策として１７００億円の財政支援を行ったため、赤字幅は４年ぶりに縮小したが、国保財政を取り巻く厳しい環境は続いている。
　収入は１３・８％増の１６兆３６７６億円、支出は１４・４％増の１６兆１８０２億円。名目上は黒字だが、収入には赤字穴埋めの繰入金３０３４億円などが含まれているため、実質収支は大幅な赤字となった。
　国保は、自営業者や無職、非正規労働者らが加入する。高齢化に加え、高額のＣ型肝炎治療薬「ハーボニー」や「ソバルディ」の利用などで１人当たりの医療費が増える一方、加入者の平均所得が低いために保険料収入が伸びないという構造的な問題を抱えている。

裕福で高給取りの方々は国保にどのぐらいの割合でおられるのでしょうか？

飲食店内、原則禁煙に…健康増進法の改正原案

飲食店内、原則禁煙に…健康増進法の改正原案
行政・政治 2017年3月1日 (水)配信読売新聞

　非喫煙者がたばこの煙を吸い込む受動喫煙への対策として、政府が今国会に提出予定の健康増進法改正案の原案が２８日、わかった。
　焦点だった飲食店は原則として建物内を禁煙とするが、主に酒類を提供するバーやスナックの小規模店舗は例外として喫煙を認めた。
　受動喫煙対策は、政府が２０１９年のラグビーワールドカップ（Ｗ杯）の国内開催や、２０年東京五輪・パラリンピックに向けて検討している。
　原案によると、医療機関や小中学校は敷地内、大学や官公庁などは建物内を禁煙とした。いずれも、喫煙専用室の設置は認めない。居酒屋やレストラン、ラーメン店といった食事を提供する飲食店では、新たな基準を満たした喫煙専用室の設置は認めた上で建物内を禁煙とする。


孫をどこへでもおいしいところへ連れていけて嬉しい状況になるかな？
バーやスナックは子ども行かないからね、
でも、居酒屋でおいしいところあるので、連れて行来たいし、
確かに喫煙室から煙が出ないこと。
出れば帰るしかないけど。

卵巣がん転移の仕組み解明 予防薬開発に期待

卵巣がん転移の仕組み解明　予防薬開発に期待
2017年3月1日 (水)配信共同通信社

　卵巣がんが体内の別の場所に転移する際に働く遺伝子を特定し、転移の仕組みを解明したと、国立がん研究センターと名古屋大のチームが２８日付の英科学誌に発表した。
　遺伝子は「ＭＭＰ１」で、卵巣がんの細胞でこの遺伝子が活発に働いていると転移しやすいとみられる。がんセンターの横井暁（よこい・あきら）・特任研究員は「転移のしやすさが分かれば、治療後の検査の頻度を増やすなど対策できる。将来、転移を防ぐ薬の開発につながるかもしれない」と話している。
　卵巣がんは、早期に見つかれば手術できるが、内臓を包む腹膜の内側に散らばるように転移するなど進行した状態で見つかることも多く、この場合は治療が難しい。
　チームは、卵巣がんの細胞が分泌する「エクソソーム」という小さな袋状の粒に着目。マウスを使った実験で、ＭＭＰ１を多く含むエクソソームによって、腹膜の細胞が死ぬことを見つけた。この腹膜の壊れた部分に、卵巣がんが転移するという。
　実際に卵巣がん患者の腹水を調べると、２７％でＭＭＰ１を多く含むエクソソームが見つかった。早期の卵巣がんでも、ＭＭＰ１が多い患者は、少ない患者に比べ１０年後の生存率が低かった。
　注）英科学誌はネイチャーコミュニケーションズ

増殖の調整役、老化も防止 ヒト細胞酵素で熊本大確認

増殖の調整役、老化も防止　ヒト細胞酵素で熊本大確認
2017年3月1日 (水)配信共同通信社

　ヒトの細胞増殖を調整する酵素「ＳＥＴＤ８」に老化を防ぐ役割もあることを、熊本大の研究チームが実験で確認し、１日付の米科学誌電子版に発表した。チームをまとめる中尾光善（なかお・みつよし）教授（細胞医学）は「この酵素の研究を深め、老化のメカニズムを解明したい」としている。
　ＳＥＴＤ８は、細胞がまだ若いうちは、働きを強めたり弱めたりして増殖を手助けする。研究チームは、老化したヒトの細胞で、この酵素が著しく減って機能が失われた状態になることを確認した。
　また、ヒトの若い細胞でＳＥＴＤ８の働きを薬剤で抑えると（１）細胞の増殖が止まる（２）エネルギーの代謝を上げるタンパク質が増える―といった老化した細胞に特有の現象が生じた。こうした結果から、細胞の増殖を助けるこの酵素に、老化防止機能があると結論付けた。
　中尾教授は「加齢に伴う生活習慣病リスクを減らしたり、高齢者の健康促進に貢献したりできればいい」としており、今後はＳＥＴＤ８の活用方法も研究する方針。
　注）米科学誌は「ＣＥＬＬ　ＲＥＰＯＲＴＳ」