日々

穏やかな日々を

山陰初 益田市医師会がSNS導入へ

2017年03月19日 02時02分24秒 | 地域
山陰初 益田市医師会がSNS導入へ
2017年3月17日 (金)配信山陰中央新報

 島根県益田市医師会(狩野卓夫会長、会員87人)は、在宅医療・介護に関わる医師や看護師、薬剤師、介護士らが患者ケアに必要な情報を完全非公開型のネット上で共有し、迅速な対応につなげる新たなソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を導入する。医師会が無料専用アプリケーションを用意。訪問スタッフがスマートフォンで患者の様子や疾患の経過を送信し、主治医の判断をあおぐ。山陰両県の医師会では初の導入となり、4月中の運用開始を目指す。
 完全非公開型医療介護専用SNS「メディカルケアステーション(MCS)」といい、病院から在宅への流れを背景に全国の医師会で導入の動きがある。
 老老介護世帯の増加などを受け、地域包括ケアに注力する益田市医師会は、在宅医療・介護に欠かせない多職種連携支援システムを模索。MCSをいち早く運用する栃木県医師会の取り組みを参考に、昨年から内部検討してきた。
 計画では、医師会事業本部(益田市遠田町)を拠点に運用。益田地域医療センター医師会病院内の地域医療介護連携統括部のほか、会員の開業医や医師会運営の訪問看護ステーション、ホームヘルプ事業所、居宅介護支援事業所が参画し、所属を超えた連絡ツールとして機能させる。
 具体的には、患者単位に主治医らがスタッフ登録し、訪問看護や介護の際に連絡帳感覚で病態や薬歴などの情報を発信。例えば褥瘡(じょくそう)の具合をスマホで撮って送信し、主治医や専門医の助言や指示をあおぐ。患者家族とスタッフ間の相談や連絡にも使う。
 従来、在宅医療・介護に携わる関係者間の連絡は電話が中心で、主治医は外来診療などの合間に対応。「十分なコミュニケーションが取れない」という。
 益田医師会病院の狩野稔久病院長は「退院後の様子や生活状況などが多職種間で共有でき、何よりも在宅患者や家族の安心感につながる」と導入効果に期待を寄せる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ずさんな研究実態明らかに 複数医師が法廷で証言

2017年03月19日 01時59分08秒 | 医療情報
ずさんな研究実態明らかに 複数医師が法廷で証言
2017年3月17日 (金)配信共同通信社

 ノバルティスファーマ元社員白橋伸雄(しらはし・のぶお)被告(66)の刑事責任が問われた研究論文データ改ざん事件では、東京地裁に出廷した複数の医師が「患者のデータに架空の内容を加筆した」などと証言。ずさんな研究の実態が1年以上に及んだ公判で浮かび上がった。
 京都府立医大のチームは2004~09年、ディオバンと他の降圧剤のどちらが脳卒中などの発症を抑えられるかを比べるため、付属病院や関連病院から患者のデータ3千例以上を集めた。
 表向きは松原弘明(まつばら・ひろあき)教授(当時)が主導する研究だったが、実際は企画からデータ解析まで白橋被告が幅広く関与。作成された論文には、白橋被告の名前も所属を明示しないまま登場していた。
 京都府立医大で研究の事務局を担当していた医師は、統計解析の知識はなく白橋被告に任せていたと法廷で告白。白橋被告に頼まれ、推測に基づく架空の症状を患者データに加筆したとも証言した。
 滋賀県にある関連病院の医師も、ディオバンを投与していない患者グループに虚偽の症例を10件以上水増ししたと証言。この医師は「松原教授に人事で優遇されたかった」と動機を述べた。
 研究チームに虚偽報告をチェックする仕組みはなく、患者データは白橋被告が一手に管理。チームがノ社からの資金援助をオープンにしていなかったことも分かり、企業と研究者の不透明な関係が問題視された。
 公判を傍聴し続けた医師の桑島巌(くわじま・いわお)さん(71)は、白橋被告に無罪が言い渡された後「研究不正を法で裁くことの難しさを露呈した。医学界に問題を残す判決だ」と語った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「臨床研究の信頼失った」 データ改ざん無罪、厚労相

2017年03月19日 01時56分45秒 | 行政
「臨床研究の信頼失った」 データ改ざん無罪、厚労相
2017年3月17日 (金)配信共同通信社

 塩崎恭久厚生労働相は17日の記者会見で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反の罪に問われた製薬大手ノバルティスファーマと同社元社員に無罪判決が出たことについて、「(研究論文の)データ改ざんは認定されている。臨床研究に対する信頼を失った事件だ」と述べた。
 厚労省は2014年1月、薬事法違反で告発状を提出。東京地裁は16日、データ改ざんは認めながらも、発表された論文は同法が規制対象とする広告には当たらないと判断、ノバルティスファーマと元社員に無罪判決を言い渡した。
 また、塩崎氏は「臨床研究と製薬企業の活動の適正化を図る法律を提出している。早期成立をお願いするとともに、臨床研究の信頼回復に努める」と話した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄)アーサに抗血液凝固作用 血栓症治療など活用期待

2017年03月19日 00時01分45秒 | 医療情報
沖縄)アーサに抗血液凝固作用 血栓症治療など活用期待
2017年3月17日 (金)配信朝日新聞

 健康長寿科学研究所(西原町、田幸正邦所長・琉球大学名誉教授)はこのほど、アーサ(ヒトエグサ)に含まれる多糖類「ラムナン硫酸」に、ヒトの血液の凝固を遅らせる作用があることを初めて明らかにした。ラムナン硫酸の科学構造も初めて解明した。今後、研究が進めば、血のかたまりが血管に詰まる血栓症の治療や、人工透析の際に「抗血液凝固剤」として活用できる可能性があるという。(政経部・又吉嘉例)
 田幸所長が昨年7月、米国ニューオーリンズ市で開かれた「国際糖質シンポジウム」で発表した。今月17~19日に京都市で開催される日本農芸化学会でも報告する。
 研究は琉球大学農学部などで行われた。北中城村漁協が提供したアーサからラムナン硫酸を分離した上で、硫酸の濃度と分子の量がそれぞれ異なる7種類のサンプルを用意。それぞれをヒトの血しょうに加え、血液の凝固を遅らせる「遅延効果」を調べた。
 実験の結果、既存の抗血液凝固剤で多糖類の一種「ヘパリン」に比べ、ラムナン硫酸の濃度が最も高い(27・8%)サンプルが約1・7倍の遅延効果を示した。無処理のラムナン硫酸(硫酸濃度22・7%)も1・5倍超の遅延効果を示した。
 ヒトの血液が固まる時は、血液中のタンパク質「フィブリノーゲン」に酵素「トロンビン」が作用することで、繊維状の「フィブリン」ができる。このフィブリンに血球や血小板がからまり、集まることで凝固し、血栓となる。
 田幸所長によると、アーサ由来のラムナン硫酸は、トロンビンと結合してその作用を阻むことで、血液の凝固を遅らせるとみられる。
 アーサの抗血液凝固効果に着目した理由について田幸所長は「ほかの海藻類で研究例があった」と説明した。同氏は世界で初めて、オキナワモズクから有用成分「フコイダン」を発見した実績もある。「今後も沖縄の天然資源に眠る機能性の解明に取り組みたい」と意欲を示した。(沖縄タイムス)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投票ボタン

blogram投票ボタン