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PBCの掻痒に胆汁酸輸送体阻害薬が有効【Lancet】

2017年03月10日 23時27分02秒 | 医療情報
PBCの掻痒に胆汁酸輸送体阻害薬が有効【Lancet】
Lancet2017年3月9日 (木)配信 消化器疾患皮膚疾患投薬に関わる問題

 原発性胆汁性胆管炎(PBC)患者22例を対象に、疾患に伴う掻痒に対する回腸胆汁酸輸送体阻害薬GSK2330672の安全性と治療効果を第2相無作為化プラセボ対照クロスオーバー試験で検討。主要評価項目とした治療忍容性については、GSK2330672の14日間投与は安全で、重篤な有害事象はなかった。副次評価項目とした掻痒症スコアは3種の指標すべてで GSK2330672群が有意な低下を示し、血清中総胆汁酸濃度も50%有意に低下した。
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X線デジタル撮影装置2機種を発売

2017年03月10日 23時23分46秒 | 医療情報
X線デジタル撮影装置2機種を発売
キヤノン、業界最軽量の約2.3kgを実現
化学工業日報2017年3月9日 (木)配信 その他

 キヤノンは7日、DR方式のワイヤレスX線デジタル撮影装置の新製品「デジタルラジオグラフィ CXDI-710C Wireless」と「同810C」の2機種を7月1日から発売すると発表した。従来機種の基本性能を継承しながら、軽量化と使い易さを向上させた。新たにカーボン素材を採用することで、710Cの本体質量は半切タイプとして業界最軽量の約2・3キログラムを実現した。また、裏面の四辺にホールド部を設け、角や側面に丸みを持たせることで把持性(持ちやすさ)の向上と患者の負担軽減を両立させている。
 従来機種以上の堅牢性に加え、液体が撮影部内に侵入しにくい構造を採用し、IEC(国際電気標準会議)によって定められている保護等級「IPX7」に準拠。また、光沢を抑えた高級感のある新デザインを採用、撮影部の表面は白色で、明るい環境から暗い環境までさまざまな条件下の撮影でX線の照射範囲の確認が容易に行える。
 従来機種の標準同期モード、X線自動検出モードに加えて新たに搭載した「スタンドアローンモード」により、コンロールPC(イメージキャプチャコンピューター)を使わずに撮影部とX線発生装置のみで撮影が可能。さらに、撮影部の内蔵メモリーに最大99枚まで撮影画像を保存できる。参考価格(税別)は710Cが2200万円、810Cが2000万円。
 なお、4月14日から16日まで、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される「2017国際医用画像総合展」(ITEM2017)のキヤノンブースで同製品を展示する予定。
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うつ症状、スマートウォッチで評価

2017年03月10日 23時21分46秒 | 医療情報
うつ症状、スマートウォッチで評価
武田薬品、認知機能や気分の変化を適切に評価できるか検証
化学工業日報2017年3月9日 (木)配信 精神科疾患その他

 武田薬品工業はウエアラブル端末を用いて、うつ病患者の症状をモニタリング、評価する試みを始める。デジタル技術を医療分野に応用するサービスを提供している英国企業と協力し、米アップルのスマートウォッチを患者に装着して認知機能や気分の変化を適切に評価できるか検証する。英国で大うつ病患者を対象にした試験を行い、今年上半期中には結果をまとめる予定。
 神経心理学的検査法大手の英ケンブリッジ・コグニション、医療分野のデジタルサービスを開発する英Ctrlグループによる合弁会社コグニション・キットと提携して、うつ病治療でのウエアラブル端末の活用を検討する。コグニションは認知テスト機能を搭載したスマートウォッチ用アプリ「コグニション・キット」を昨年完成させており、このアプリをインストールしたスマートウォッチ「Apple Watch」を患者に装着して有用性を検証していく。
 試験は英国で実施する。軽度~中等度の大うつ病性障害(MDD)と診断され、抗うつ剤を服用している患者約30例を登録する予定。武田薬品が開発/販売している抗うつ剤に限定せず、過去の治療が効果不十分で、第2、3選択薬を服用している患者が対象になる。患者は1日3回、アプリが提供するテストを受ける。朝昼は認知機能、夜は気分に関するテスト。神経心理検査などによる評価方法と比較しながら、ウエアラブル端末を用いた評価が有効か検証する。試験結果は今年上半期中にもまとめる予定。
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CKD「甲状腺ホルモンが悪化防ぐ」 山梨大が仕組み解明

2017年03月10日 09時51分39秒 | 医療情報
CKD「甲状腺ホルモンが悪化防ぐ」 山梨大が仕組み解明
2017年3月9日 (木)配信山梨日日新聞

 山梨大医学部の古屋文彦講師、北村健一郎教授(第3内科)らの研究グループが、慢性腎臓病(CKD)のモデルマウスを用い、甲状腺ホルモンがCKDの悪化を防ぐ重要な役割を担っていることを解明した。CKDは悪化すると腎不全となり透析治療が必要になるほか、脳梗塞や心筋梗塞を発症するリスクも高い。今回の発見により、これまで生活習慣の改善や、高血圧、糖尿病の治療が中心だったCKDに、新たな治療法が開発される可能性があるという。
 CKDは高血圧や糖尿病による動脈硬化などが原因となり、腎機能が低下した状態。患者は全国に約1300万人(成人の8人に1人)とみられ、「新たな国民病」とも言われる。山梨は透析患者の割合が全国平均より多く、糖尿病性腎症から新たに人工透析が必要となる患者(人口10万人当たり)は、2010年の国の調査で全国最多。
 古屋講師によると、これまで甲状腺ホルモンが低下した橋本病などの患者に、動脈硬化のリスクが高いとされてきたが、その仕組みや原因は分かっていなかった。
 今回、甲状腺ホルモンと結びつく「甲状腺ホルモン受容体」が欠損した状態のマウスを作成したところ、通常のマウスと比べ、腎臓の尿細管周囲の血管が動脈硬化を起こし、ひどい腎障害を引き起こした。
 その原因として、白血球の一つである「マクロファージ」に着目。本来、マクロファージは体内に侵入してきた細菌などを排除する細胞と考えられてきたが、甲状腺ホルモンと受容体の働きが弱まることで、「炎症性サイトカイン」というタンパク質を作り続け、動脈硬化の原因となる「慢性的な炎症」を引き起こすことを発見した。甲状腺ホルモンと受容体が、マクロファージを刺激するタンパク質を分解し、サイトカインの産生を抑制する役目を担うことも解明した。
 古屋講師は「マクロファージの働きを調整する新薬など治療法が開発されれば、CKDの進行を抑制して透析を回避できる。全身の動脈硬化の治療にもつながり、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐことも期待できる」と話す。
 研究成果は、英科学誌ネイチャー出版の「サイエンティフィック・リポーツ電子版」に8日、掲載された。
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