昆虫ヒーローの正体・がん闘病の元レスラー、プロレスのリングに復帰へ
2017年8月15日 (火)配信読売新聞
悪性リンパ腫と闘う元プロレスラー垣原賢人さん(45)が、昆虫イベントのヒーロー「ミヤマ☆仮面」として、子どもたちの人気を集めている。
全国を飛び回り、自然の大切さを訴えている垣原さん。14日からはプロレスのリングにも本格的に復帰し、ファンに雄姿を披露する。
垣原さんは17歳でプロレス団体「UWF」の門をたたき、新日本プロレスなどで活躍。柔道の大外刈りをヒントに編み出した必殺技「カッキーカッター」で人気を博したが、2006年、34歳の時にけがで引退した。
少年時代から昆虫が大好きだった垣原さんは、「引退後は昆虫を通して子どもたちに自然環境に目を向けてもらいたい」と考え、自ら育てたクワガタ同士を小さなリングの上で戦わせる「クワレス」を考案。ミヤマクワガタの化身という設定のミヤマ☆仮面として、新たな道を歩み始めた。
全国のイベントに呼ばれる人気者になったが、14年、わきに異変を感じて病院を受診し、血液のがん「悪性リンパ腫」と診断された。抗がん剤治療を始めると、筋肉がどんどん衰え、体重は約3か月で20キロほど減った。
絶望する垣原さんを支えたのが、当時中学生だった長男のつくしさん(15)(現在高校1年)だった。「父の戻ってくる場所を守りたい」と、「クワガタ忍者」というキャラクターにふんし、一人でステージに立ち続けた。
つくしさんの気持ちに応えたいと、垣原さんは1年3か月に及ぶ抗がん剤治療を終え、昨年からイベントに復帰した。東京都内で今月11日に開かれたイベントでは、ミヤマ☆仮面に変身した垣原さんが、クワレスでの2匹のクワガタの戦いぶりを熱く実況。自然保護に関するクイズで会場の子どもたちを楽しませた後、最後は皆で一緒に、両腕を上げてクワガタの大あごの部分をつくる「クワガタポーズ」を決めた。
筋力トレーニングも再開し、14日夜にはプロレスラーとして東京・後楽園ホールのリングに上がる。対戦相手は「関節技の鬼」で有名な藤原喜明さんだ。
垣原さんは「現役時代のような試合はできないが、仲間や家族、ファン、子どもたち、それに同じ病気に苦しむ人たちに、あきらめない気持ちを見せたい」と、意気込みを語った。
2017年8月15日 (火)配信読売新聞
悪性リンパ腫と闘う元プロレスラー垣原賢人さん(45)が、昆虫イベントのヒーロー「ミヤマ☆仮面」として、子どもたちの人気を集めている。
全国を飛び回り、自然の大切さを訴えている垣原さん。14日からはプロレスのリングにも本格的に復帰し、ファンに雄姿を披露する。
垣原さんは17歳でプロレス団体「UWF」の門をたたき、新日本プロレスなどで活躍。柔道の大外刈りをヒントに編み出した必殺技「カッキーカッター」で人気を博したが、2006年、34歳の時にけがで引退した。
少年時代から昆虫が大好きだった垣原さんは、「引退後は昆虫を通して子どもたちに自然環境に目を向けてもらいたい」と考え、自ら育てたクワガタ同士を小さなリングの上で戦わせる「クワレス」を考案。ミヤマクワガタの化身という設定のミヤマ☆仮面として、新たな道を歩み始めた。
全国のイベントに呼ばれる人気者になったが、14年、わきに異変を感じて病院を受診し、血液のがん「悪性リンパ腫」と診断された。抗がん剤治療を始めると、筋肉がどんどん衰え、体重は約3か月で20キロほど減った。
絶望する垣原さんを支えたのが、当時中学生だった長男のつくしさん(15)(現在高校1年)だった。「父の戻ってくる場所を守りたい」と、「クワガタ忍者」というキャラクターにふんし、一人でステージに立ち続けた。
つくしさんの気持ちに応えたいと、垣原さんは1年3か月に及ぶ抗がん剤治療を終え、昨年からイベントに復帰した。東京都内で今月11日に開かれたイベントでは、ミヤマ☆仮面に変身した垣原さんが、クワレスでの2匹のクワガタの戦いぶりを熱く実況。自然保護に関するクイズで会場の子どもたちを楽しませた後、最後は皆で一緒に、両腕を上げてクワガタの大あごの部分をつくる「クワガタポーズ」を決めた。
筋力トレーニングも再開し、14日夜にはプロレスラーとして東京・後楽園ホールのリングに上がる。対戦相手は「関節技の鬼」で有名な藤原喜明さんだ。
垣原さんは「現役時代のような試合はできないが、仲間や家族、ファン、子どもたち、それに同じ病気に苦しむ人たちに、あきらめない気持ちを見せたい」と、意気込みを語った。