Mars&Jupiter

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フィンジのヴァイオリンと管弦楽のためのイントロイトを聴きながら、横浜から和田町まで歩く

2007-11-03 11:16:04 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は、横浜駅から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは、1901年ロンドン生まれのフィンジの曲。
少年時代第一次世界大戦が勃発してからハロゲートに移り、
そこでエルネスト・ファーラーのレッスンを受けた。
しかし、徴兵により西部戦線に向かったファーラーは、
1918年の9月に西部戦線で戦死する。
師を戦争により失ったフィンジの悲しみは深かっただろう。

第1次世界大戦後はグロスターシャーに移り、
歌曲集などの作曲に取りかかり、
その一部はロンドンで初演され好評を得たらしい。
その後ラッブラなどとも親交を深めたようで、
ホルストやヴォーン=ウィリアムズなどとも会っている。
その後、バークシャーに移ってからは、
リンゴの栽培に専念したというから作曲家としては異色だ。

フィンジといえば、声楽曲が有名だろうが、
昨日聴いたのはヴァイオリンと管弦楽のためのイントロイト
この曲は、1925年から1927年にかけて作曲され
最初ヴァイオリン協奏曲として完成したようだ。
ヴォーン=ウィリアムズにより初演されたようだが、
なぜかフィンジは気に入らなかったらしく、
中間楽章のイントロイト(入祭唱)を残し、
他の楽章を破棄したようだ。
牧歌的な音楽は叙情的であり、心にしみこんでくる。
もちろんそもそもヴァイオリン協奏曲なので、
ヴァイオリンのソロが奏する旋律も美しい。
曲は最後消えていくように静かに終わる。
コメント
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