Mars&Jupiter

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エルガーの序曲「コケイン」を聴きながら、横浜から星川まで、そして東光の酒

2007-11-02 07:00:47 | 古典~現代音楽イギリス編
家に帰って東光の純米吟醸酒を飲んだ。
頒布会で送られてくるもので、
この前は純米大吟醸ひやおろしを飲んだが、
これはサーモンのマリネにあっていた。
純米吟醸酒もすっきりした味であり、
とんかつを食べながらついつい飲んでしまった。
今の時期は日本酒がうまい季節であります。

さて昨日は、横浜駅から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1857年生まれのエルガーの曲。
ウスター近郊のブロードヒースで生まれた彼は、
意外にも家庭の経済的な事情から
専門的な音楽教育を受けることができなかった。
だから作曲法も独学であったようだ。
彼の名を有名にしたのは「エグニマ(謎)」変奏曲以降であり、
この作品を発表した時に彼は40歳代だったので、
大器晩成の人物といっていいだろう。

演奏会用序曲「フロワッサール」は1890年に作曲された。
彼が初めてとりくんだ大規模な管弦楽による作品である。
彼が一躍有名になる前の初期の作品であることもあり、
聴いた感じとしては、習作的な感じがしないでもない。
ワグナーやブラームスなどから受けた影響があり、
ドイツ的な音楽の印象を受ける曲である。
しかし、そうはいいながらもイギリス的な、
そしてエルガーらしさが少し顔を出している音楽である。

演奏会用序曲「コケイン」は1901年に作曲された。
副題は「ロンドンの下町にて」となっている。
愛するロンドンという都市の様子を描写した作品だが、
この作品は、聴いてみるといかにもエルガーらしい。
熟練したオーケストレーションのもと、
その音楽は華やかな部分で聴き手を満足させるだけでなく、
高貴さというか気品というものを感じさせてくれる。
そして他の国にも負けないイギリスらしい音楽が、
そこにはあるなあという気がするのである。
コメント
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